キャッシュフロー計算書を理解する!

会計 第6回

こんにちは、ビズハウスです。今回は、「キャッシュフロー計算書」について投稿します。

キャッシュフロー計算書を理解することで、企業の実態をより詳しく認識することができます。キャッシュフロー計算書の基本構造、分析方法、そして実務への活用方法など、ぜひ本稿をご参考ください。

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目次

  1. キャッシュフロー計算書には、企業活動に伴うすべての入金、出金が記載される
  2. 営業活動、投資活動、財務活動の3つの企業活動から、現金の動きを把握する
  3. 優秀な企業ほど、フリーキャッシュフローを創り出す
  4. 手元のキャッシュフローを充実させて、取り組み可能な施策の選択肢を増やす

1.キャッシュフロー計算書には、企業活動に伴うすべての入金、出金が記載される

貸借対照表の「現預金」の推移を見ると、過去との比較でどのくらい増減したのかを確認することができます。但し、増減の理由、詳細を具体的に確認したいときには、キャッシュフロー計算書の活用が有意義です。

どのような理由で現金が入ってきたのか、どのような理由で現金が出ていったのか、一年間の企業活動に関わるすべての現金の動き、流れをキャッシュフロー計算書確認することができます。

尚、入金する、出金するという行為には、必ず相手が存在します。故に、取引を通じて相手の現金勘定も増減することになるため、過大または過小な計上はいずれ辻褄が合わなくなります。結果、税務署などから指摘を受けることとなり、悪質な事案の場合には、粉飾決算として裁きを受けることになります。

キャッシュフロー計算書は実際の取引金額と同額、且つ相手方の決算書と同額が記載されていなければ齟齬が生じるため、客観性が担保された財務資料、とも言われています。

黒字なのに資金流出が続いている、赤字なのに資金流入が続いているなど、現金の動き、流れに注目するだけでも、企業が置かれている環境、状況を知ることができるでしょう。

2.営業活動、投資活動、財務活動の3つの企業活動から、現金の動きを把握する

営業、投資、財務における現金の動きを把握する

キャッシュフロー計算書には、営業活動、投資活動、財務活動による現金の動きが記載されています。一年間の活動の結果、入金が多ければプラス、出金が多ければマイナスとなり、3つの活動結果を合算した金額が、期末の現金及び現金同等物の残高に反映されます。

[計算式]

期首の現金及び現金同等物 + 一年間の現金の増減(営業CF + 投資CF + 財務CF) = 期末の現金及び現金同等物

営業活動によるキャッシュフロー

商品、サービスを販売した際にいくら入金があったか、材料を購入した際にいくら出金があったか、その他にも給与、広告宣伝、家賃の支払いなど、営業活動に関する現金の出入りが記載されています。

本業が順調で入金が多ければプラス、大量に仕入れをしたことで出金が多ければマイナスになります。

[営業CFを構成する代表的な項目]

  • 税金等調整前当期純利益
  • 減価償却費
  • 受取利息及び受取配当金
  • 支払利息 など

投資活動によるキャッシュフロー

設備投資、株式購入、固定資産の取得、または保有している資産の売却など、投資活動に関する現金の出入りが記載されています。

設備投資をする際は出金となるためにマイナス、以前に投資した設備を売却する際には入金となるためにプラスになります。

[投資CFを構成する代表的な項目]

  • 有価証券の取得による支出
  • 有形固定資産の取得による支出
  • 有形固定資産の売却による収入 など

財務活動によるキャッシュフロー

金融機関からの借り入れ、株主からの出資、株主への配当など、財務活動に関する現金の出入りが記載されています。

資金調達に伴う入金が多ければプラス、借金返済、株主への還元に伴う出金が多ければマイナスになります。

[財務CFを構成する代表的な項目]

  • 社債の発行による収入
  • 短期借入金の返済による支出
  • 長期借り入れによる収入
  • 配当金の支払い など

3.優秀な企業ほど、フリーキャッシュフローを創り出す

優秀な企業ほど、フリーキャッシュフローを創り出す

フリーキャッシュフローとは、その名の通り、企業として自由に使える現金のことです。フリーキャッシュフローは、設備投資、M&A、借入金の返済など中長期的な投資の原資となるため、その金額が大きければ大きいほど、優秀な企業として評価されます。

[計算式]

営業CF + 投資CF = フリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローがマイナスの場合は、手元の現金が流出していることを表します。資産の売却、新規の借り入れ、増資などで資金を調達する必要があり、マイナスの状態が続くことはなるべく避けなければなりません。

マイナスの理由が未来への投資、一時的なものである場合には、来期以降プラスに転じられるような取り組みを進めていきましょう。

4.手元のキャッシュフローを充実させて、取り組み可能な施策の選択肢を増やす

商品、サービスを製造して販売する、これが一般的な企業活動です。製造工程では資金の負担が生じ、販売工程では資金の回収を行います。故に、資金負担以上の資金回収ができなければ、企業活動全体で見ると赤字になってしまいます。また、企業活動を始める際には資金の負担(出金)が先となるため、ある程度の手元資金を有しておかなければなりません。

損益計算書を分析する際は、キャッシュフロー計算書も合わせて分析、検証するようにしましょう。

特に、損益計算書では黒字となっているものの、営業CFがマイナスとなっているケースは要注意です。何年も続けて営業CFがマイナスの場合には、資金繰りが悪化し、銀行取引停止、最悪の場合には倒産となる可能性があります。本業で現金を獲得できているかどうかは、とても重要なポイントです。

倒産を回避するために、決算を粉飾してしまうケースが後を絶ちません。粉飾決算の理由、手段はさまざまですが、成長、拡大を続ける企業として見られるように決算内容を変更し、当座の資金を調達することが大きな目的です。キャッシュフロー計算書は、客観性が担保された財務資料として、粉飾決算を見抜く切り札として位置付けられています。

■ 粉飾決算の代表例

  • 会社の実態を大きく見せるために、売上高を過大に計上する
  • 親会社の決算書を良く見せるために、決算月の異なる子会社、関連会社に悪い材料を移す
  • 仕入れ、製造、販売が滞りなく行われているように、不良在庫を過小に計上する など

手元のキャッシュフローが増えれば、それを使うか、残すか、取り得る施策の幅は広がります。設備投資、M&A、人材育成、株主還元に使うか、市場環境の悪化、不測の事態、将来の投資に備えて残すか、その時々の外部環境と内部環境に応じて判断することになるでしょう。いずれにしても、なるべく多くの選択肢を持てるようにしていくことが肝要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

キャッシュフロー計算書を読み解くことで、会社の現状や一年間の活動を想像できるようになります。また、個人レベルに置き換えてみても、毎日の生活にはさまざまな「お金の流れ」があります。

■ 入金

  • 給料
  • ボーナス
  • 株式の売却益
  • 保険の解約返戻金 など

■ 出金

  • 食費
  • 光熱費
  • 住宅ローン
  • 学費 など

お金の流れを見ると、その人の暮らし、行動、そして未来についてまで想像することができます。これと同じことが会社活動にも当てはまると考えれば、キャッシュフロー計算書の面白みを感じられるのではないでしょうか。

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