会計 第3回

こんにちは、ビズハウスです。会計 第3回 の記事をお届けします。

前回は損益計算書の売上高、売上原価、売上総利益について言及しました。今回は、販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益について書いていきたいと思います。

  • どのくらい売れば、利益が出る企業体質なのか?
  • 売れば売るほど、利益が出る企業体質になっているか?

損益計算書の基本構造を理解して、企業体質の見極めができるようになりましょう。

■ 会計の基礎知識 ARCHIVE

目次

  1. 売上に関連して発生する費用は「販売費」、会社運営に関連して発生する費用は「一般管理費」に分類される
  2. 他の費用とは異なる、押さえておきたい「減価償却費」の特異性
  3. 事業力、現場のパワーが分かる「営業利益」
  4. 本来の営業目的以外から得た収益、発生した費用は、「営業外収益」「営業外費用」として計上する
  5. 資金マネジメントも含めた会社全体の力が分かる「経常利益」

1.売上に関連して発生する費用は「販売費」、会社運営に関連して発生する費用は「一般管理費」に分類される

企業は売上を計上するために、さまざまな費用、経費がかかっています。商品、サービスを作り出すための費用は「売上原価」に入りますが、売上に関連して発生する費用、会社運営に関連して発生する費用は、「販売費及び一般管理費」として計上されます。

業種、業態によって、かかる費用、経費の種類はさまざまです。職場の身近な費用について、いくつ思い浮かべることができますか?

■ 販売費及び一般管理費」に入る費用 ※一部

  • 広告宣伝費  売上アップのために、広告、宣伝に費やす分
  • 法定福利費  社会保険料の会社負担分
  • 福利厚生費  社員旅行、各種補助として社員に還元した分
  • 減価償却費  保有している資産の価値が減少した分 など他多数

販売費及び一般管理費の枠組みの中で計上される経費のうち、「減価償却費」は他の経費とは異なる性質を持っています。損益計算書に計上される最も重要な費用の中の一つであり、その定義を理解すれば、お金の流れを把握できるようになります。

2.他の費用とは異なる、押さえておきたい「減価償却費」の特異性

会計上のルールにおいて、保有している資産の価値が減少した分を費用として計上する必要がある、と定められています。価値を減らして(減価)、無くしてしまう(償却)、そのための費用として、減価償却費が計上されます。

よって、そもそも固定資産を保有していない企業は、減価償却費を計上する機会はありません。ただ、実際にはほぼすべての企業が何がしかの資産を保有しているので、減価償却費は少なからず計上しています。

以下の事例で見てみると、よりリアルに理解できると思います。

■ 購入時

  • 持っている現金と実物(例えば、車)の等価交換となるため、企業として保有している資産の総額に変更は無し
  • あくまで現金と実物を等価で購入しただけであり、費用としては計上されない

■ 使用時

  • 実物を使用すれば、傷つき、摩耗し、故障し、古くなり、動きが悪くなるため、その価値は減少する
  • 価値の減少した分を、減価償却費として計上する

何年間使用すると実物の価値はゼロになるのか(耐用年数)、毎年定額で価値を下げるのか、毎年定率で価値を下げるのか、減価償却費の計算方法は法律で定められています。出金と費用計上のタイミングがズレることを想定して、資産の購入を検討しましょう。

3.事業力、現場のパワーが分かる「営業利益」

営業利益とは、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて計算される、営業活動に伴う利益のことをいいます。事業、組織として稼ぐ力を備えているかが分かり、損益計算書を分析する際には最も重要なポイントとして分析される利益です。

■ 計算式

営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 ×100

■ 平成29年度産業別営業利益率 ※出所:経済産業省ホームページ

  • 製造業平均  5.5%
  • 卸売業平均  1.9%
  • 小売業平均  2.8%
  • 飲食業平均  3.7%

4.本来の営業目的以外から得た収益、発生した費用は、「営業外収益」「営業外費用」として計上する

経営の根幹を担う事業、商品、サービスから得た収入、発生した費用は、営業利益までの過程ですべて計上されました。ここからは、本来の営業目的以外から得た収益、発生した費用を計上する段階に入ります。

営業外収益、営業外費用は、金融取引に関連して発生するものだと理解しておけば、おおよそ間違いはないかと思います。

銀行に預金をしていれば利息が入り、銀行から借り入れをしていれば金利を支払います。これらは本業とは関係なく発生するものであることから、収益となるものは「営業外収益」、費用となるものは「営業外費用」として計上します。

5.資金マネジメントも含めた会社全体の力が分かる「経常利益」

経常利益とは、営業利益から営業外収益、営業外費用を加減して計算される、資金管理も考慮した利益のことをいます。ケイツネ、とも呼ばれ、財務活動に伴う収支も含まれた利益となることから、企業活動全体を把握するには経常利益にフォーカスすると有意義です。

■ 計算式

経常利益率 = 経常利益 ÷ 売上高 ×100

■ 平成29年度産業別経常利益率 ※出所:経済産業省ホームページ

  • 製造業平均  7.8%
  • 卸売業平均  3.3%
  • 小売業平均  3.0%
  • 飲食業平均  4.0%

上記の産業別平均利益率で見てみると、営業利益率より経常利益率の方が高水準となっています。企業が資金を潤沢に保有していることで、営業外収益として計上される金額が、営業外費用として計上される金額よりも大きくなっていることがその理由です。平成29年度時点においては、企業は手元資金を潤沢に有していることが伺えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

損益計算書の構造や各項目を知ることで、これまでただの数字の羅列として見ていた決算書が、とても重要な情報が詰め込まれた資料であるとお分かりいただけると思います。

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