階層の壁、組織の壁を取り払い、風通しのよい人間関係、職場環境の構築に取り組む
【階層別教育|第5回】
会社の成長と拡大に伴い、セクショナリズム、縦割り組織の弊害が表面化する
将来の成長、拡大を望まない会社はありません。厳しい競争の中で、日々知恵を出し合い、切磋琢磨しながら、生き残りをかけて活動を続けている会社が大半だと思います。
時代のニーズ、顧客の要望を上手に掴んだ商材を提供できる会社は、業績がアップし、規模の拡大に繋がり、成長フェーズに入ります。
会社の成長は世の中に認められた証拠であり、とても喜ばしい状況です。継続してより良いものを提供できるよう、獲得した果実を改善、改修、挑戦に配賦して一つひとつ具現化していく。その積み重ねが、企業経営と言えるでしょう。
会社の成長、拡大に伴い、働く人数は増加します。
役割に応じて必要な人数を採用し、今後の展開を支えていくことになるでしょう。
- 考える人
- 繋げる人
- 整える人
- 手を動かす人
- 挑戦する人 など
働く人数の増加は新たな問題、課題を発生させる要因ともなるため、深刻化する前に、先手で対処していくことが重要です。
■ 組織の成長、拡大に伴い生じる弊害
- 考え方や価値観の違い
- モチベーションの濃淡
- 個別最適を第一に考える風潮
- ポジションを維持するための仕事の属人化
- 階層ができることで、上下の意思疎通に齟齬 など
流行りのコミュニケーションツールを取り入れても、問題は解決しない
社員数の増加が社内の活性化に繋がるかと問われると、それがそのまま直結するとは限りません。風通しの良い職場を標榜しながら、全体最適を目指した部門間の協業が進まないケースは多々あります。
人それぞれの思惑や欲求、自己の存在のアピールなどにより、コミュニケーションが停滞してしまうのが世の常です。規模が大きい会社ほど、抱えている問題は根深い印象です。
最近は、電話、メールに変わる新しいコミュニケーションツール、ITインフラが続々と誕生し、それらを積極的に取り入れる会社が増えています。ただ、流行のツールを十分に活用し、コミュニケーションの活性化、円滑化に繋げることはできているのでしょうか?
一人当たりの業務量が増え、他人を気遣う時間を作ることができないほど繫忙な現状において、新しいツール、新しい場を提供しても、それを十分に活用する余力は残されているのでしょうか?
昨今の傾向として、直接顔を合わせずテキストでやり取りすれば事は足りる、という考えに基づいたコミュニケーションを採用する会社が増えています。ツール内では活発なやり取りがされており、一見すると円滑なコミュニケーションが図れていると認識されがちですが、負の効用も出てきているのが実態です。
■ オンラインコミュニケーションの負の効用
- 本音が分からない
- 誤った解釈をされてしまう
- テキストを作成するのに余計に時間がかかる など
伝えたいことを正確に伝えるにはどのような手段でコミュニケーションを取るべきか、社員の特徴に合わせて設計する必要があります。新しいツールを取り入れればすべてが解決する、という訳ではありません。
今、自分が見えている景色を共有する
会社は理念、ビジョン、方針の実現に向けて目標を設定し、それを具体化するために計画に落とし込みます。
会社が目指す将来の方向性を全体で共有し、それぞれの立場で何ができるか、何をすべきか、改めて確認する機会を設けることはとても有意義です。異なる階層の働き方、考え方の理解が進み、コミュニケーションの齟齬が生まれる環境は徐々に是正されるでしょう。
自ら発信してコミュニケーションを主導できる人材は、組織に取ってとても貴重な存在です。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
ビズハウスは、縦断的、横断的に風通しのよい人間関係の構築をサポートします
弊社では、社員研修のご相談を受けた場合、原則、依頼主が希望する内容でカリキュラムを設計しています。その際、現状の問題、課題、強み、弱みなどを伺いながら、今必要と思われる内容を別途ご提案しています。
組織としてあるべき姿を確立するために必要となるマインドセット、スキル、コミュニケーション、チームビルディングなどをカリキュラムに取り入れて、年次、肩書、部署の垣根を超えた新たな社内ネットワークの構築を促します。
■ コミュニケーション研修の目的
- さまざまな階層、組織、年次が集まり、風通しの良い人間関係を創る
- 新たな視点、着実な知見の積み上げを感じてもらい、一社員としての帰属意識を醸成する
- 会社が目指す方向性をそれぞれの立場で理解して、企業経営に対する当事者意識を醸成する
ビズハウスは、会社の成長・拡大に貢献する人財の育成を、研修を通じて支援します。
【アーカイブ|階層別教育】
- 1|若手社員 能動的に動く、自立した存在に
- 2|中堅社員 数字を根拠に、論理的に考えて仕事を完遂する
- 3|管理職 役割、責任、権限を理解して、個性を発揮する
- 4|リーダー 自ら先頭に立ち、リスクを受け入れて、未来を切り拓く
- 6|内定者 ビジネスパーソンとしての自覚を持たせる