心の健康をサポート!ストレスの原因と反応を上手にコントロールして、心身の安定を図る
【研修ライブ|第3回】
ストレス原因の早期発見と上手なコントロールで、メンタルヘルスを安定的に
ビジネスパーソンの働き方は、コロナ禍を経て、大きく変化しました。WEB会議ツールの普及や、よりスピーディーに結果を求められる風潮に伴い、対人関係の希薄化、ストレスの増加を感じている人は多いのではないでしょうか。
メンタルヘルスの不調の原因は多岐にわたりますが、人間関係を発端としたものが多いとされています。
何事も、一人で成し遂げることはできません。
社内外の多くの方々から理解とサポートをいただきながら、アウトプットを創り出していくことになります。それ故、コロナ禍で進行した対面によるコミュニケーション不足、信頼関係の欠如などの影響は、これから更に表面化してくるのではないでしょうか。
■ ストレスの原因
- 対人関係
- 仕事の質と量
- 大きな失敗
- 過度な責任 など
■ メンタルヘルス対策の取り組み
- 従業員のストレスチェック
- メンタルヘルス研修の実施
- 健康診断後の保健指導
- 相談体制の整備 など
厚生労働省が発表する労働安全衛生調査(実態調査)では、事業所の規模が大きいほど、メンタル不調を申し出る従業員の割合が多くなる傾向にあることが確認されています。
各社、従業員に対するメンタルヘルスへのテコ入れを講じてはいるものの、一定数の休業者、退職者が出てきてしまうのが実態です。
ご自身が抱えているストレスやメンタルの不調について、腹を割って相談できる相手が身近にいますか?
上司、同僚、家族、友人など、本音で話せる相手がいるだけでも、心の安定に繋がります。日頃から「話せる相手」と親密な関係を築いておくことで、いざという時に心強いサポートを得ることが出来るでしょう。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
ご自身が感じるストレス要因、ご自身に生じるストレス反応を確認する
ストレスとは、外からの刺激に対して恒常性を保とうとする際に表面化する反応です。今まで通りの状態、心地の良い状態が侵害される変化、事象が生じると、人はストレスを感じることになります。
ストレスの要因、ストレスへの反応は、人それぞれで異なります。それ故に、自分自身の尺度で決めつけることが無いように、一人ひとりの性格や状況を踏まえて、ストレス状態を点検していかなければなりません。
些細な兆候や変化、SOSのサインを見逃さないように、注意が必要です。
■ ストレス要因
- 物理的要因|音、光、温度、湿度、振動、風塵、放射線
- 科学的要因|薬品、金属、有機溶剤、アスベスト
- 生物学的要因|細菌、花粉、ダニ、カビ、ウイルス
- 心理社会的要因|仕事、災害、職場、家庭、近隣
■ ストレス反応
- 身体反応|動悸、眩暈、頭痛、下痢、息切れ、睡眠障害
- 行動反応|深酒、喫煙、過食、欠勤、遅刻、口論、暴力
- 心理的反応|緊張、不安、焦燥、抑鬱、気力低下、神経過敏
ビジネスパーソンにとっては、仕事に関わるストレス要因が気になるところ。仕事の要求度が高く、仕事の権限や裁量度が低く、会社や上司からの支援が無い状態のときに最もストレスを感じている、というデータがあります。
仕事上のストレス要因や、働くことで生じる心身への負荷や圧迫はあるか、早めの原因究明と対策を講じていかなければなりません。
一方で、ストレスがまったく無い状態では、張り合いや発奮材料が無くなってしまうことにも繋がります。最適なストレスレベルを探して、ときにストレスを発散しながら上手にコントロールできれば尚良しです。
働く人が、やりがいを感じながら毎日を過ごせるように。
適材適所の徹底や役割分担の明確化など、会社全体で職場環境の整備に取り組んでいきましょう。
■ 仕事に関わるストレス要因
- 人間関係|付き合い、ハラスメント、孤立、無視
- 業務内容|過多、過少、煩雑化、成果主義、ノルマ
- 組織風土|主従関係、モラル欠如、不明瞭なビジョン
- キャリア|配置転換、単身赴任、異動、出向、転籍、解雇
ビジネスパーソンとしての強度を高める!セルフリーダーシップで、現実の自分を未来へ導く
一人の人間として、また、ビジネスパーソンとして存在価値を高めるには、自分自身をより高みへとリードしていかなければなりません。ストレスに対して上手に対処しながら、現在の自分を将来へ導いていきましょう。
自立と自律の2つのアプローチで将来を切り拓いていくことを、セルフリーダーシップといいます。
自立とは、スキルやノウハウ、経済力といった外的な要素で独り立ちすることを意味します。言い換えれば、技術的、経済的、身体的に自らを立たせる、ということです。
自律とは、理念や信条、価値観といった内的な要素で独り立ちすることを意味します。規範やルールを定め、ブレない判断や行動を取り、自らを方向付けるということです。
■ ビジネスパーソンとしての強度チェック
- 自分が何者であるか語ることができるか?
- 自分はこう思う、自分はこうすると主張できるか?
- 反骨心、負けず嫌い、最後まで諦めない気持ちを持っているか?
- 権威に影響されず、自分の眼と尺度で評価できるか?
- 局面を打開する発言、行動ができるか?
大きな目標や理想に向けて自らを導けるように、自分を積み上げていくのがキャリアビルディングです。
成長を続けられるように、自らを高みに導けるように、ビジネスパーソンとしての強度を備えていきましょう。