【研修ライブ|第2回】

マネジメントを通じて、物事をいい感じに

○○マネジメントと聞くと、事前にルールを定めて、ルールに従ってきっちりと行動することを想像してしまいます。しかしながら、本来のマネジメントの目的とは何かについて、もう少々深掘りして理解しておく必要があると思います。

特に部下を持つ管理職やプロジェクトのリーダーは、日常業務のほとんどが〇〇マネジメントで占められているのではないでしょうか。

■ マネジメントの定義

  • MANAGE 困難を乗り越えて、やり遂げる
  • MANAGEMENT 管理、統制、調整、改善、最適化、概念化、効率化 など

マネジメントとは、物事を目的や意図を踏まえてコントロールすることです。また、リソースを最大限に活用して最大の成果を出すための手段、とも説明できます。

言い換えれば、物事をいい感じにコントロールするための思考と行動、と言えるでしょう。

ビジネスパーソンにとって、仕事や組織を上手にマネジメントするスキルは必須です。何をどのようにマネジメントするかによって、アウトプットの質と量はまったく異なる出来上がりになります。

■ マネジメントの対象

  • 時間|万人に平等な資源であるゆえ、最大限に活用して価値を創出する
  • 感情|心のコンディションを整えて、仕事のクオリティ向上に繋げる
  • 情報|質、量、種類によって扱い方を変え、将来に資する予兆を掴む
  • 仕事|まずは段取りから取り掛かり、常に最適ルートを意識する
  • 期待|目標やゴールの設定が、マネジメントの第一歩に
  • 関係性|社内外の情報収集や、顧客との強固なリレーションを築く

ガチガチの管理はNG!最適化を図るマネジメントを習慣に

目標やゴールを目指して、どのようなステップで歩みを進めるのか。そして、歩み方をどのようにコントロールして目標に到達するのか。組織や仕事をマネジメントする側の力量が問われる場面は、日常の中に多く存在しています。

昨今のビジネスの現場では、行き過ぎた管理至上主義を見直す機運が高まっています。管理一辺倒ではなく、物事の最適化を継続的に習慣化するアプローチに変化してきた印象です。

■ 管理

  • 現場をきっちりと管理するために、ルールやノルマの設定は欠かせない
  • 但し、管理だけの現場は現状維持が主となり、業務の効率化や合理化は生まれにくい

■ 最適化

  • 組織やチーム、個人のパフォーマンスの最大化を図る
  • 部分最適、現状最適に陥らないように、全体を俯瞰してルールの見直しや能力を活かす仕組みを構築する

尚、組織全体でパフォーマンスの最大化を図るには、ポイントになるのはやはり 「人」 です。人情、理性、熱意をベースに、どうしたら人をその気にさせられるのか、やる気を引き出すマネジメントが求められます。

まずは、対象者をじっくりと観察しましょう。そして、対象者のモチベーションをどのように引き出すか、4つの方法を組み合わせて、上手にアプローチしていきましょう。

■ 人を動かすアプローチ

  • やりがいで動かす
  • 言葉で動かす
  • 報酬で動かす
  • 人柄で動かす

時にコンフリクトが発生しても、健全で活発な意見交換を促進できれば尚良しです。

円滑な意思疎通やコミュニケーションが行える環境の整備は、現場を任されたトップの重要なタスクと言えるでしょう。

■ 研修のご相談は、ビズハウスへ

マネジメントを実践する7つのステップ

合理的、効果的、そして的確にマネジメントを遂行するために、ビズハウスでは7つのステップで推進することをお勧めしています。

上位層への研修では、受講者ご自身の取り組みに過不足が見つかった場合、適宜適切な改善を促しています。

1.目標設定

  • マネジメントの目的を確認して、目標を設定する
  • 現状に照らし合わせて、目標が適切かどうかを精査する

2.観察

  • 目標の達成条件を洗い出す
  • 状況、資源、メンバーの意欲を確認する

3.情報収集

  • 目標達成に必要な情報、データなどを集める
  • 十分な量を収集して、質の優劣で整理する

4.分析

  • 観察結果や収集した情報などを、分析のフレームワークに落とし込む
  • 合理的、客観的、多面的に現状を分析する

5.俯瞰

  • 手元の経営資源を確認する
  • 目標や計画に不足や矛盾があれば、柔軟に見直す

6.施策立案

  • やるべきことが確定したら、何から遂行するか優先順位を決める
  • 施策の担当者、責任者を決めて、スケジュールを確定する

7.遂行

  • 各施策を、適宜適切に遂行する
  • 検証と分析を継続的に行い、最適化を怠らない

自分一人で、マネジメントを完璧に完遂する必要はありません。チームメンバーに、また、外部の取引先と関わりながら、マネジメントをサポートしてもらいましょう。

自分一人で抱え込まず、明確な指示で相手の行動を促す、任せきる力も磨いていきましょう。

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