研修担当者は必読!新入社員のキャリアビジョンの描き方
新入社員教育 第4回
- 選択肢を増やす、可能性を広げる
- 積極的な自己開示を促す
- キャリアフラワーを咲かせる準備に入る
- 社会人としての自覚、ビジネスパーソンとしての決意を促す

■ 新入社員教育 ARCHIVE
1.選択肢を増やす、可能性を広げる
幅広く仕事に携わり、多くの人と関わりを持ち、期待以上のアウトプットを一つ一つ積み上げていくことができれば、自然と充実したキャリアを歩むことができます。日々真剣に仕事に取り組み、一生懸命に頑張っている姿は、周囲の人を動かし、評価され、可能性の広がりへと繋がります。
新入社員にもこのイメージを持って仕事に向き合ってほしいところですが、まだ社会に出たばかりであり、理解できないのは当然のことです。挑戦できる環境、仕事に打ち込める環境を周囲が提供できるかがポイントになります。
また、成長への意欲、仕事に対するモチベーションを醸成していくことも、同時に取り組んでいきましょう。

2.積極的な自己開示を促す
自分の知らない自分を第三者から教えてもらうことと、自分も第三者も知らない自分を見つけること。この2つのアプローチで、新たな自分を発見することができます。この考え方は、「ジョハリの窓」と呼ばれているものです。
ジョハリの窓は、「自分」と「相手」の2軸を用いて4つの窓を作り、積極的に自己開示していくこと、第三者からフィードバックを受けることで、知らない自分(自分の可能性)を見出していくことを推奨しています。

■ ジョハリの窓
- 自分は知っている or 自分は知らない
- 相手は知っている or 相手は知らない
まだ仕事で価値を出せない新入社員が唯一できること、それは、自分がどういう人間かを周りの人に知ってもらうことです。
3.キャリアフラワーを咲かせる準備に入る
選択肢を増やし、可能性を広げて、自分を知ってもらう。自分は何になりたいのかを中・長期的にイメージさせることも大切です。
自分のキャリアを花に例えて、将来を考えさせてみましょう。キャリアとは人生というの意味で、キャリアフラワーを咲かせる努力は、必ず血となり肉となり、自身の成長に繋がります。
■ キャリアフラワーの考え方
- いつ咲かせるのか?
- 何を咲かせるのか?
- どこで咲かせるのか?
- 誰に向けて咲かれるのか?
- どのように咲かせるのか?
4.社会人としての自覚、ビジネスパーソンとしての決意を促す

新入社員研修の最後に受講生へ確認するのは、以下の2つです。
- 社会人としての自覚
- ビジネスパーソンとしての決意
これからは甘えは許されず、責任を背負って人生を歩まなければなりません。そして、広い世界で挑戦し、チャンスをつかみ取れるかは自分次第であることを、研修の中で少しでも気付いてもらいたいと考えています。

