現場任せの新入社員教育から脱却を!全社共通のスキル要件を定義して、一人ひとりに寄り添い、成長をサポートする
【新入社員教育|第3回】
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新入社員の教育は難しい、距離の取り方が分からない、と感じている方は多いのではないでしょうか?
- 新入社員の育成、教育、指導を突然任されて困っている…
- 自分なりに気にかけているが、受け入れられているか不安…
- コミュニケーションを取っているが、正しく伝わっているか分からない…
毎年、多くの新入社員が入社する場合は、入社式の後、一定の期間「新入社員研修」を実施します。
一方、新卒採用が不定期である場合、新入社員が少数である場合は、新入社員教育にまとまった時間を取ることはありません。現場の誰かが、その都度教えて、というように、現場任せになっているのが実態です。
■ 新入社員教育を任された現場の悩み
- 何を教えればいいのか?
- 何から教えればいいのか?
- どのくらいの期間で、一人前に育てればいいのか?
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通常業務に新入社員教育がプラスされれば、現場の負担は増加し、業務のスピードが落ちてしまうのは必然です。育成が円滑に進まなければ、悩む時間、対処する時間も新たに生じてしまうでしょう。
そのことで現場に切迫した空気が流れ、職場の雰囲気が悪くなってしまうかもしれません。また、通常業務で忙しいから新人を配属させないでほしい、という声が現場から上がるようになってしまいます。
このような事態は、教える側、教えられる側、どちらにとっても良い状態ではありません。
特に、教えられる側である新入社員は、両者の溝によりコミュニケーションが取れず、萎縮し、早々に嫌気が差してしまうでしょう。ゴールデンウィーク明けに新入社員の退職が多くなってしまうのは、こういった状況も一因としてあると考えられます。
会社の財産である人材を育成できない、となると、会社の将来に致命的な影響を及ぼします。入社直後の新入社員に何を教えればいいのかを明確にして、現場任せにならない教育メニューを整えておきましょう。
マナー、ルール、エチケット、常識の定義
マナー、ルール、エチケット、常識の言葉の定義を問われると、曖昧なまま使っているケースがいかに多いかを自覚することができます。周りから評価されるビジネスパーソンになれるよう、状況に応じた適切な使い方ができるように促しましょう。
- マナー|相手に敬意を表し、社会生活で気持ちよく生活するための礼儀作法、気遣い
- ルール|集団の秩序を維持するために、必ず守らなければならない決まりごと、規則であり、守らなければ罰せられる
- エチケット|相手を尊重し、相手基準で考えて、相手に不快な思いをさせないための礼儀作法、気遣い
- 常識|一般的に共通とされている知識、判断の仕方
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
正しく、速く、美しくの順番で仕事に取り組む
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限られた時間の中で、いかに効率よく、期待以上のアウトプット提供できるかが、相手から評価を得るためのポイントです。ニーズを正確に反映して、納期に必ず間に合うように、正しく、速く、美しく仕上げられるかが勝負です。
■ 仕事の優先順位
- 正しく
- 速く
- 美しく
早く終わらせることは、評価に値しません。100点以上のアウトプットを、期限より前に届けることができるかどうかで、その人の仕事ぶりが評価されます。
仕事の優先順位は「正しく、速く、美しく」の順番であることを、必ず徹底しましょう。
職場コミュニケーションは、報告、連絡、相談
職場コミュニケーションの80%以上は、報告、連絡、相談であるとされています。よって、風通しの良い職場とは、報告、連絡、相談が円滑に行われている環境のことを表します。
いつでも、どこでも、誰とでも、分け隔てなくやり取りができる組織、関係性が理想です。どの企業でも、組織の壁、部署の壁が無い職場環境の構築に取り組んでいるのではないでしょうか。
■ 職場の3大コミュニケーション
- 報告
- 連絡
- 相談
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新入社員は、どの仕事の重要性が高く(低く)、どの仕事の緊急性が高い(低い)かは分かりません。時に失敗したり、時にミスしてしまうことは致し方なく、そのことを責めても問題解決には繋がりません。
積極的に仕事に取り組む姿勢を評価して、悪い報告ほど速やかに行わなければならない意識付けを行うようにしてください。
PDCAで仕事の流れをつかむ
期限までに仕事を終わらせるには、仕事の全体像を把握し、順番を考えて、計画的に行動しなければなりません。上司、先輩から指示を受け、仕事の目的を正しく理解できた後は、これまでの作業の流れ、やり方を参考に仕事を進めさせましょう。
- 頭で分かっていることより、できることは難しい
- できることより、続けることはもっと難しい
仕事に対する積極的な姿勢を促しながら、周囲から十分なサポートを。
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私達にとっては当然のことであっても、社会の入口に立った新入社員にとっては初めて見聞きすることが大多数です。
新入社員に対して、ビジネスパーソンとして最低限の知識、技能、姿勢をインプットさせる機会は必ず設けるようにしてください。