【研修ライブ|第5回】

個性が際立つと、仕事の属人化が進む?!一人ひとりの力を合わせて、チーム力を高めたい

仕事は、一人で完結することはできません。営利企業で働くビジネスパーソンである以上、周りからの期待や役割を理解し、社内外の様々な方々と協力し、アウトプットを生み出すことが求められています。

価値あるアウトプットを作り出すには、その仕事に関係する一人ひとりが力を持っていなければなりません。企業が人材育成や社員教育に取り組むのは、個人の知識、スキル、ノウハウを高めることがアウトプットの向上に繋がると理解しているからです。

しかしながら、個人の力が高まることは良いことですが、その人が抜けると仕事が回らないという事態は避けなければなりません。個人に仕事を依存してしまうと、万が一の時にアウトプットの質と量を保てなくなってしまうからです。

そのため、会社全体で以下の取り組みを進める必要があります。

■ 属人化を回避するための取り組み

  • 社員の知識、スキル、ノウハウを高めるサポート(研修、資格取得支援など)
  • 社員の知識、スキル、ノウハウを組織全体に共有するサポート(勉強会、OJTなど)

個人の力が基盤となり、チームの力は底上げされます。

個人力の向上だけでなく、チーム力の向上に貢献する取り組みを評価することで、属人化を避けることができるでしょう。

属人化は仕事ができる証拠?!仕事の属人化を避けるための方法

仕事ができる人には多くの仕事が回り、その人は評価され、さらに多くの仕事が回ってきます。この状態を続いてしまうと特定の人に仕事が集中し、属人化が進んでしまう恐れがあります。

特定の人にしか分からない仕事のやり方は、組織にとってリスクと言えます。

■ 属人化のチェックポイント

  • 自分だけの仕事の聖域を持ちたい
  • 自分のやり方が正しいと信じている
  • 部下や後輩の育成や教育が面倒だと思っている
  • 自分の感覚や経験で十分に仕事ができると思っている

人間だれしも、承認欲求を持っています。仕事を属人化してしまうのも、承認欲求を満たすためという側面もあるのではないでしょうか。

属人化を避け、組織全体の知見を共有するためには、承認欲求を満たす評価制度を設けることが重要です。

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仕事の自動化、標準化、マニュアル化で、属人化を回避する

定期的かつ定型的なルーティンワークは、自動化、標準化、マニュアル化を進めることで属人化を回避できます。自分の持つ知識やノウハウを共有し、誰でも活用できるようにすることは、大きな評価に値します。

尚、脱属人化のことを、仕事を一般価値化すると言います。

■ 属人化を脱却するアクション

  • 重要度が高く、属人度が高い仕事:人員を増強して一般価値化
  • 重要度が高く、属人度が低い仕事:自動化、標準化、マニュアル化
  • 重要度が低く、属人度が高い仕事:必要な仕事を取捨選択して一般価値化
  • 重要度が低く、属人度が低い仕事:捨てる

周りから応援される、評価されるビジネスパーソンであり続けるには、次のことが重要です。

  • 今までにない付加価値を考えて、アウトプットを提供する
  • 付加価値を一般価値化して、会社全体に共有する

成功するビジネスや一人ひとりのキャリアの成長は、周りから応援される人間になれるかどうかにかかっています。自分ファーストではなく、周りと協調して共に歩むことができるかどうかがポイントになります。

属人化を避けるためには、一人ひとりの仕事に対する向き合い方を変えていくことからスタートです。

■ 応援されるビジネスパーソンになるための考え方と行動

  • ギバー:見返りを期待せずに相手を助ける
  • テイカー:相手から多くの見返りを受け取ろうとする
  • マッチャー:与えることと受け取ることのバランスを取る

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