新入社員研修講評|エネルギーに満ち溢れた印象!マインドセットの後は、知識をインプットさせる組み立てで
【新入社員研修講評|2023年度】
2023年度も100名近い新社会人の皆様へ、新入社員研修を実施しました
2022年の秋頃から、社員研修のご相談、ご依頼が増加傾向にあります。感染対策により研修を控えていた企業や、人的資本への投資に本腰を入れて取り組む企業など、コロナ禍の落ち着きとタイミングを合わせて、人材育成をリスタートさせている印象です。
ここにきて、当社へいただく研修のご相談は、対面形式による開催をご希望される企業が大多数となりました。
これまでも感染防止を徹底して実施してきましたが、ここ最近はグループディスカッションの再開やアクリル板の撤去など、徐々に日常の対面研修に戻りつつあると感じています。
2023年度も複数の企業より新入社員研修のご依頼をいただきました。4月上旬から中旬にかけて連日の登壇となりましたが、体調不良による欠席は無く、先方事務局の万全のサポートにより、スケジュール通りに終えることができました。
以下、研修講師から見た今年度の新入社員の印象、研修後の感想などを書いていきたいと思います。
新入社員の特徴は毎年異なる故、自社の新入社員との比較、また来年度の新入社員研修をご検討する際に、ぜひご参考ください。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
一昨年、昨年と比べて元気さを感じられ、コミュニケーションも活発に
コロナ禍では、対面によるコミュニケーションが制限されていました。今年度の新入社員は、学生生活最後の数年間はオンライン授業となり、人との繋がりを感じられる機会は一気に無くなってしまったのではないかと思います。
そのため、関係を構築する、信頼を醸成することに苦手意識を持った方が多いのではと心配していたのですが、ご依頼をいただいた企業の新入社員の皆様は、その点を心配する必要はまったくありませんでした。
エネルギーに満ち溢れており、研修中の挙手や休憩中の質問など、例年以上に多かった印象です。また、同期とのコミュニケーションも活発に行われており、横の繋がりは十分に取れていると感じました。
新入社員に最も必要であり、何よりも求められる要素は「元気であること」ではないでしょうか。
心と体の両方が健康であることは、仕事に取り組む上で絶対条件であると言えるでしょう。
但し、学生のノリのまま、元気さが勢い余って、失礼な物言いや仕草はNGです。一ビジネスパーソン、一組織人として、ビジネスマナーや社内ルールを守った立ち振る舞いが求められます。
「学生からビジネスパーソンへのマインドセット」
入社後の早いタイミングで思考の切り替え、マインドセットを行うことは、社会人として歩み始める上で重要な第一歩です。
今回登壇した新入社員研修においても、彼ら彼女らの元気さを受け入れながら、ビジネスパーソンとしての思考と行動の意識付け、インプットさせることができたのではないかと思います。
マインドセットの後は、知識をインプットさせるフェーズに
新入社員研修に取り組む期間は、企業によって異なります。入社式から数日後には現場へ配属するケースもあれば、現場の座学やノウハウを長期間の研修を通じてインプットさせるケースもあります。
新入社員研修の期間に、正解はありません。インプットさせたい内容の質と量に基づき全体を設計し、結果、その期間の長短が決まるという進め方で問題は無いでしょう。
但し、長期間、繰り返しマインドセットを唱えていては精神論ばかりが先行してしまい、受講者は飽きてしまいます。
マインドセットは期間の前半で終えて、その後はさまざまな知識のインプットに時間を費やすようにしましょう。
■ 知識のインプットは、さまざまな分野で
- 会計|数字が読めるように、利益を創り出すイメージができるように
- 論理的思考|自ら考えて行動できるように、失敗を糧に成功へ繋がるように
- 時間管理|期日厳守を徹底するために、予定通りにやり切る力を備えられるように
- 5S|整理、整頓、清掃、清潔、躾の意味やメリットを理解して、職場で実践できるように など
学生生活は、知識のインプットが主な活動です。インプットには慣れていることを踏まえて、仕事に取り組む上で必要な情報、知識、ノウハウのインプットは、新入社員研修の期間にできるだけ行うことがお薦めです。
インプットの機会を通じて、「社会人として学ぶべきことは多い!」「このままではマズイ!」と気付かせることができれば、マインドセットの充実も一石二鳥で図ることができるでしょう。
新入社員研修はマインドセットを前半に、その後は知識をインプットさせる組み立てに。