PDCAで確実に結果を出す!会社が好循環する仕組みをつくり、成長、拡大を目指す

PDCAマネジメント 第1回
- ヌケモレ無く、確実にやりきって結果を出す
- PDCAが上手に回らない原因を解決することからスタート
- 職場、現場の不協和音を打開して、お互いに協力し合いながら成果を出すことが理想
- 4つのメインステップ、8つのサブステップの理解度が、PDCAの成否を分ける
- 理念、ビジョンを押さえて、PDCAの目的を自分の言葉で語れるように

■ PDCAマネジメント ARCHIVE
1.ヌケモレ無く、確実にやりきって結果を出す
会社、そして自分を取り巻く環境は、日々大きく変化しています。政治、経済、文化、流行、生活、食事、働き、遊びなど、その時々の状況を把握し、将来の変化を予想しながら、有意義な打ち手を考えなければなりません。
考えて結論を出すことはとても重要ですが、出てきた結論をやり切れるかどうかも、とても重要です。それらの打ち手を確実にやり切るために、さまざまな場面でPDCAが活用されています。

PDCAとは、目標に向かって計画を立てて実行し、その結果を振り返り、さらに効率的な方法を実践するためのマネジメント方法です。
言い換えれば、計画に沿って実行し、反省し、改善し、実践し続けることを一気通貫でフォローする方法です。よって、目標を計画通りに実現させたい場合には有意義に働きますが、今まで通りのルーティンワークへの活用は適していないとされています。
変化が求められている今だからこそ、PDCAをしっかりと理解して、積極的に活用していきましょう。
2. PDCAが上手に回らない原因を解決することからスタート
PDCAという言葉を耳にする機会は多く、実際に現場で取り組んだことがある方も多いと思います。
しかしながら、
- 当初の目標を達成することができた
- 計画通りに最後までやり遂げることができた
- 結果を分析、反省して、PDCAの2周目に繋げることができた
というケースは少ないのではないでしょうか?
PDCAが上手に回らない原因、課題を取り除くことができなければ、いつまで経ってもPDCAを活用することはできないでしょう。
■ PDCAが上手に回らない原因
- そもそも、計画が出来ていない
- 業績目標を計画と考えている
- できる目標を設定している
- 計画が無くても、動けてしまう環境である
- 目的を見失っている
- 計画を作り込む時間が取れない など

経営が盤石であるほどビジネスモデルは堅固であり、失敗を恐れて新しい事案への挑戦意欲は乏しいのが実態です。しかしながら、安定した環境に甘んじてしまうと、あっという間に世間から取り残されてしまいます。
少し背伸びした目標を設定して社内に緊張感をもたらし、自らの想いを込めた計画を立案しましょう。また、安定に甘んじない意識の共有、挑戦すること、プロセスと結果を評価する仕組みを整備できれば、PDCAの準備は万端です。
3.職場、現場の不協和音を打開して、お互いに協力し合いながら成果を出すことが理想
PDCAは、一人で回すことはできません。また、PDCAを上手に回すには、職場メンバーの理解と協力を得ることが必須です。組織、現場、チームのコミュニケーションに不協和音はないか、改めて確認してみましょう。
職場の不協和音を取り除くことは、PDCAを進める上でとても大切なプロセスです。
■ 職場の不協和音に繋がる原因
- 仕事に対する意識がバラバラであるために、意欲に差が生まれてしまう
- 一部の人だけテンションが高く、勝手に残業して、突っ走って、疲れてしまい、周りがシラけてしまう
- 恒常的な長時間労働、継続的に激務が続き、終わりが見えず、怠慢になってしまう
- 承認欲求、帰属欲求が満たされず、モチベーションが回復しない

職場の一体感を醸成するために、
- 業務の目的を共有する
- 仕事の終わりを提示する
- 期待役割を明確にする
- 指示命令系統をシンプルにする
- 人間関係の曖昧さを無くす など
身近なことから改善を進めてみてはいかがでしょうか?
4.4つのメインステップ、8つのサブステップの理解度が、PDCAの成否を分ける
PDCAは、4つのメインステップ、8つのサブステップで成り立っています。各ステップの定義、ポイントを理解して回せるかどうかが、PDCAの成否を分けると言っても過言ではありません。
■ 4つのメインステップ
メインステップは、次の段階に進んだら戻れない不可逆な関係になっています。
- PLAN 計画
- DO 実行
- CHECK 評価
- ACTION 改善
■ 8つのサブステップ
各メインステップを構成する、2つの要素のことをいいます。納得するまで繰り返し戻ることが可能な、可逆な関係になっています。サブステップはこのような建て付けであるため、十分に納得してから次のメインステップへ進むようにしましょう。
- PLAN 目標設定、計画立案で構成される
- DO 準備、実行で構成される
- CHECK 結果分析、真因把握で構成される
- ACTION 処置是正、確認で構成される
5.理念、ビジョンを押さえて、PDCAの目的を自分の言葉で語れるように

会社、経営者はどこを目指して、何をどのように展開して、何を成し遂げようとしているのか、会社の目的や存在意義を理解しておかなければ、これから実施するPDCAが正しい方向を向いているのか分かりません。創業者、そして現在の経営者の想いを知ることは、仕事を進めていく上で大切なことです。
何を実現したいのか、将来どうなっていたいのか、そういった想いを言葉で表現したものが、理念、ビジョン、社訓、社是です。
シンプル且つ分かりやすい言葉でまとめられたこれらのメッセージは、必ず社内外に発信していると思います。PDCAを方向付ける重要な軸でもありますので、必ず押さえておきましょう。
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