PDCAで確実に結果を出す!業務の効率化を図る仕組みを作り、ルール化して成長を目指す
【PDCA|第1回】
ヌケモレ無く、確実にやりきって結果を出す
会社、そして自分を取り巻く環境は、日々大きく変化しています。政治、経済、文化、流行、生活、食事、働き、遊びなど、その時々の状況を把握し、将来の変化を予想しながら、有意義な打ち手を考えなければなりません。
考えて結論を出すことはとても重要ですが、出てきた結論をやり切れるかどうかも、とても重要です。
それらの打ち手を確実にやり切るために、さまざまな場面でPDCAが活用されています。
PDCAは、目標に向かって計画を立てて実行し、結果を振り返り、さらに効率的な方法を実践するマネジメント方法です。言い換えれば、計画に沿って実行し、反省し、改善し、実践し続けることを一気通貫でフォローする方法です。
よって、目標を計画通りに実現させたい場合には有意義に働きますが、今まで通りのルーティンワークへの活用は適していません。
変化が求められている今だからこそ、PDCAをしっかりと理解して、積極的に活用していきましょう。
PDCAが上手に回らない原因を解決することからスタート
PDCAという言葉を耳にする機会は多く、実際に現場で取り組んだことがある方も多いと思います。
しかしながら、
- 当初の目標を達成することができた
- 計画通りに、最後までやり遂げることができた
- 結果を分析、反省して、PDCAの2周目に繋げることができた
というケースは少ないのではないでしょうか?
PDCAが上手に回らない原因、課題を取り除くことができなければ、いつまで経ってもPDCAを活用することはできないでしょう。
■ PDCAが上手に回らない原因
- 目的を見失っている
- できる目標を設定している
- 業績目標を計画と考えている
- そもそも、計画が出来ていない
- 計画を作り込む時間が取れない
- 計画が無くても、動けてしまう環境である など
経営が盤石であるほどビジネスモデルは堅固であり、失敗を恐れて新しい事案への挑戦意欲は乏しくなってしまうのが実態です。しかしながら、安定した環境に甘んじてしまうと、あっという間に世間から取り残されてしまうでしょう。
少し背伸びした目標を設定して社内に緊張感をもたらし、自らの想いを込めた計画を立案しましょう。
安定に甘んじない意識の共有、挑戦すること、プロセスと結果を評価する仕組みを整備できれば、PDCAの準備は万端です。
職場、現場の不協和音を打開して、お互いに協力し合いながら成果を出すことが理想
PDCAは一人で回すことはできず、職場のメンバーとの協働は必須です。組織、現場、チームのコミュニケーションに不協和音はないか、改めて確認してください。
職場の不協和音を取り除くことは、PDCAを進める上でとても大切なプロセスです。
■ 職場の不協和音に繋がる原因
- 仕事に対する意識がバラバラで、意欲に差が生まれてしまう
- 承認欲求、帰属欲求が満たされず、モチベーションが回復しない
- 恒常的な長時間労働、継続的に激務が続き、終わりが見えず、怠慢になってしまう
- 一部の人だけテンションが高く、勝手に突っ走って、疲れて、周りがシラけてしまう
職場の一体感を醸成するために、
- 業務の目的を共有する
- 期待役割を明確にする
- 仕事の終わりを提示する
- 指示命令系統をシンプルにする
- 人間関係の曖昧さを無くす など
身近なことから改善を始めてみてはいかがでしょうか?
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4つのメインステップ、8つのサブステップの理解度が、PDCAの成否を分ける
PDCAは、4つのメインステップ、8つのサブステップで成り立っています。各ステップの定義、ポイントを理解して回せるかどうかが、PDCAの成否を分けると言っても過言ではありません。
■ 4つのメインステップ
メインステップは、次の段階に進んだら戻れない不可逆な関係になっています。
- PLAN|計画
- DO|実行
- CHECK|評価
- ACTION|改善
■ 8つのサブステップ
各メインステップを構成する、2つの要素のことをいいます。納得するまで繰り返し戻ることが可能な、可逆な関係になっています。
サブステップはこのような建て付けであるため、十分に納得してから次のメインステップへ進むようにしましょう。
- PLAN|目標設定、計画立案
- DO|準備、実行
- CHECK|結果分析、真因把握
- ACTION|処置、是正
理念、ビジョンを押さえて、PDCAの目的を自分の言葉で語れるように
会社はどこを目指し、どのように展開して、何を成し遂げようとしているのか、会社の目的や存在意義を理解しておかなければ、これから実施するPDCAが正しい方向を向いているのか分かりません。
創業者、そして現在の経営者の想いを知ることは、仕事を進めていく上で大切なことです。
何を実現したいのか、将来どうなっていたいのか、そういった想いを言葉で表現したものが、理念、ビジョン、社訓、社是です。シンプル且つ分かりやすい言葉でまとめられたこれらのメッセージは、社内外に発信していると思います。
PDCAを方向付ける重要な軸になるので、必ず押さえておきましょう。