【取組実績|第43回】 

東急住宅リース様への会計研修(実践編)について、カリキュラムや研修の雰囲気をご紹介します 

東急住宅リース株式会社様より全3回コースにてご依頼をいただいた会計研修について、第3回(実践編)を実施しました。 

第1回は貸借対照表と損益計算書、第2回はキャッシュフロー計算書と財務分析のインプットを踏まえて、第3回は財務分析(ROE、ROA、ROIC)と損益分岐点についての新しい知見を積み上げていただきました。 

今回もディスカッションやグループワークを取り入れたことで、楽しみながら研修に取り組んでいただけたのではないかと思います。 

■ 会計研修カリキュラム(実践編) 

  1. 前回の振り返り 
  2. 財務分析の進め方② 
  3. 採算を見る眼を養う 
  4. ケーススタディ:実践編(ライバル企業を分析する) 

ROE、ROA、ROICは重要な経営指標!企業活動、お金の流れの全体像から考える

経営の良し悪しを評価する指標として、ROE、ROA、ROICがあります。昨今の大企業においては、株主からの出資を効率的に活用できているか、利益の最大化を図れているかが問われており、中長期的な目標数値として掲げる企業が増えてきました。 

企業活動において、上記3指標は何を意味するのか。

言葉の定義や計算式をインプットする前に、改めて企業活動の全体像を理解することが肝要です。 

■ 企業活動の全体像 

  1. 投資家や金融機関から、融資や出資によって資金を調達する 
  2. 資本を元手に、商材を提供するために必要な投資を行う 
  3. 資産を活用して商材の製造、販売を進めて、売上を計上する 
  4. 年に一度の決算により、一年間の利益が確定する 
  5. 利益を原資に、将来への投資、金融機関への返済、株主へ配当金を支払う 

■ ROE

  • ROEとは、資本と利益の関係性を表す経営指標
  • 計算式:当期純利益/自己資本(純資産)*100 

株主からの出資を元手に、どれだけ利益を獲得できているかが分かります。言い方を変えれば、利益を獲得するために、株主からの出資を効率的に活用できているかが分かります。 

当期純利益は大きく、自己資本は少なく、が理想です。少ない資本で大きな利益が得られれば、効率的に経営していると評価されます。 

■ ROA

  • ROAとは、資産と利益の関係性を表す経営指標 
  • 計算式:当期純利益/総資産*100 

保有する資産をもとに、どれだけの利益を創り出せているかが分かります。言い方を変えれば、利益を創り出すために、保有する資産を効率的に活用できているかが分かります。 

当期純利益は大きく、総資産は少なく、が理想です。少ない資産で大きな利益を獲得できれば、保有資産の活用、最適化が進んでいると評価されます。 

■ ROIC

  • ROICは、資本と利益の関係性を表す経営指標
  • 計算式:税引後営業利益(NOPAT:営業利益*(1-実効税率))/投下資本(有利子負債+株主資本)*100 

株主からの出資、銀行からの融資を元手に、どれだけの利益を獲得できたかが分かります。言い方を変えれば、利益を獲得するために、出資や融資を効率的に活用できているかが分かります。 

税引前営業利益は大きく、投下資本は少なく、が理想です。元手となる資本(出資+融資)を使って大きな利益を獲得できれば、ステークホルダーへの還元は増加します。

  • 売上アップか、コスト削減か?!
  • 貸借対照表へのテコ入れ、損益計算書へのテコ入れか?! 
  • 利益アップを重視か、キャッシュフローの安定化を重視か?! 

さまざまな財務指標のうち、何を重視するかは経営者の判断に委ねられます。 

その時々のビジネス環境を踏まえて、出てきた数値をどのように読み解き、成長に資する行動に繋げていくかを考えられるように。 

研修後に受講者からいただいた感想をご紹介します 

本研修の終了後、受講者の皆様へアンケートを行いました。

全3回の会計研修に対する感想やコメントなど、一部をご紹介します。 

■ 受講者の感想 

  • 今まで会計の知識はゼロでしたが、今回の研修にて様々な角度から確認、推察できるようになり、とても面白かったです
  • 収益拡大やコスト削減など、それがどのような影響をもたらすのか本質的に理解を深めることが大切だと気づきました
  • 講師の説明がわかりやすく、研修内容も充実していて、とても楽しく学ぶことができました
  • 難しいと思っていた数字も、ルールさえ覚えれば簡単に導き出せると実感できた
  • テキストも見やすく、大切な部分が視覚的にもわかりやすいなと感じました など 

前々回、前回の内容を踏まえて、今回は3つの財務指標と損益分岐点の定義や見方についてインプットいただく回となりました。学びの量は多かったものの、メンバー同士で理解度を確認しながら、また、理解が不十分な点は休憩中に教え合うなど、コミュニケーションを取りながら進めることができました。 

会計知識を備えて財務指標を計算するまでは、自己研鑽にて到達することは可能です。しかしながら、数字を読み解き、将来の方向性を導き出す、業績に資する施策に落とし込むノウハウを習得するには、相応の時間とエネルギーが必要になります。 

会計の知見は、現場で活用できてこそ意味があります。

今回の学びで終わらせずに、各自で継続的にブラッシュアップを図りながら、積極的に実務に取り入れてほしいと思います。 

■ 研修のご相談は、ビズハウスへ

クライアント情報 

東急住宅リース株式会社 

  • 設立 2014年4月
  • 本社 東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング6階
  • 事業 賃貸経営(サブリース、運営代行)、建物管理(リフォーム、リノベーション)など
  • URL ホームページを見る

東急住宅リース株式会社は東急不動産ホールディングスの100%子会社として、賃貸住宅のプロパティマネジメントを主業務として活動しています。

全国主要都市にある支店を基盤に、資産価値の最大化や集客性を高める独自のサービス、ホールディングスの各社との連携を通じて、お客様に最適な付加価値の高いサービスを提供しています。

また、近年はサスティナビリティ活動、CSR活動を積極的に取り組まれています。透明性と公正性を確保したガバナンスのあり方、多様な人財が活きる組織風土のあり方など、個別具体的な施策を実践されています。

豊富なネットワークと高い信頼を備えた企業ブランドを活かして、お客様へ最高水準のサービスを提供する注目の企業です。

【アーカイブ|取組実績】

Please follow and like us: