埼玉県産業振興公社様にて、人材育成の進め方講座を実施しました
【取組実績|第35回】
埼玉県産業振興公社様での人材育成の進め方講座について、カリキュラムやセミナーの雰囲気をご紹介します
埼玉県産業振興公社が主催する公社会員優待セミナーとして、企業の成長につながる人材育成の進め方講座を実施しました。
多彩なセミナーを県内の一般企業やビジネスパーソンへ提供している同社において、今回は人材育成に関するテーマの拡充を目的に、オンライン形式で実施しました。
尚、公社会員優待セミナーでは初めて、受講者間のディスカッションの機会を設けました。
■ 人材育成講座カリキュラム
- 人への投資に関するデータ
- 人材育成×社員教育の現場の声
- 研修の企画から実施までの流れ
- 研修を企画しよう!
まずは昨今の人材育成や社員教育に関する状況、トレンドについて、さまざまなデータをもとに確認いただきました。
また、人的資本への投資が積極的に進められる現在の環境において、自社として何ができるか、どのように研修を実施するのが有益か、研修の企画から実施までの作業フローや現場で使える具体的なノウハウをインプットいただきました。
各階層に求められる知見、社員教育に関する課題など、人材育成の理想と現実を理解する機会に。
また、人への投資が定着しない理由とその解決策について、他社と情報を共有し自社への活用に繋げる機会になったと思います。
なぜ人材育成に取り組むのか?!明確な目的、理由を持つことからスタート
一企業として、なぜ人材育成に取り組む必要があるのか、なぜ社員教育の責任を負わなければならないのか。
研修を企画する前段階として、これらについて明確な目的や理由を持っておく必要があります。なぜなら、人材育成への考え方を明確に示すことで、具体的な施策や周りからの理解へと繋げることができるからです。
ビズハウスでは、研修のご相談をいただいた際には必ず、「なぜ人材育成に取り組むのか?」をお尋ねしています。
最近の流行だから、業績が良かったから、社長からやれと言われたから、という理由ではその場しのぎで終わってしまい、本腰を入れた取り組みにはならないからです。
研修を実施する目的や理由は、各社によって異なります。自分たちの言葉で人材育成の必要性や取り組みへの熱意を語ることができるどうかかは、成功への重要なポイントであると思います。
■ 人材育成に取り組む理由
- ロボットやAIが発達しても扱うのは人間であり、人間も成長しなければ上手に使いこなせないから
- 後任を育てておかなければ、自分が抜けた後、組織、事業、プロジェクトは継続できないから
- 人手不足の状況を、一人ひとりのスキルアップで乗り切りたいから など
昨今は会社として社員の成長を促す機会を設けて、一人ひとりの成長を会社の成長へと繋げられるかが問われています。
人材育成、社員教育は、会社全体で取り組む重要なミッションです。言い方を変えれば、部下指導や後輩育成は、上司や先輩に課された重要なタスクと言えるでしょう。
企画から実施までは6ステップ!社内調整、研修会社とのやり取りなど、数か月のプロジェクトに
研修を企画してから当日を迎えるまで、そしてその後のフォローを含めると、6つのステップで取り組む流れです。社内調整や決裁、研修会社とのやり取り、受講者への連絡やフォローなどの細かな仕事が続き、結果的には数か月のプロジェクトになります。
すべての仕事を一人の担当者が対応するには負荷がかかるため、身近に理解者、協力者を得て取り組まれることをお薦めします。
1.企画・検討
研修を実施するために、要件を定義するプロセスです。周りを巻き込み、研修の骨格を形作る工程になります。
- 各階層のあるべき姿の確認
- 理想と現実の乖離、課題を抽出
- 研修の目的、目標、ゴールの設定
- 人数、予算、時期の検討 など
2.相談・選定
研修会社と内容を擦り合わせして、詳細を確定するプロセスです。要望を反映した内容、カリキュラムに落とし込むことを依頼します。
- 研修会社へ問い合わせ
- 現状の課題、研修テーマを相談
- 研修会社からの提案書を確認
- 研修会社の選定、講師の確認 など
3.申し込み
研修会社、受講者、研修日、予算を確定するプロセスです。この段階で、研修の大枠と詳細が定まります。
- 受講者の選定
- 研修日の確定
- 研修予算の確保
- 研修依頼書の送付 など
4.事前準備
会場の確保、受講者への案内、事前課題の連絡など、当日を迎えるまでの準備のプロセスです。事務局としての細かな仕事が続きます。
- 会場の確保
- 受講者への案内
- 受講者リストの作成
- 事前課題の案内、回収 など
5.研修当日
受講者と講師をサポートし、研修を滞りなく進めていくプロセスです。研修冒頭に、研修の目的や受講者への期待など、役職者の方からご挨拶いただくよう調整を行います。
- 会場の設営
- 受講者の迎い入れ
- 事務局として待機
- 研修冒頭、研修最後の挨拶 など
6.研修後
研修のインプットを現場で活用するプロセスです。研修効果を確認するため、定量的な評価基準を設けて受講者のフォローを行います。
- 研修アンケートの案内、回収
- 事後課題のフォロー、回収
- 研修効果測定の取り組み
- 請求書の受領、支払い など
研修テーマ、講師の印象、要望への対応などを評価して、研修会社の選定を
大手の研修会社は知名度があり、ブランド力を有しています。テキストや内容などの品質も一定程度担保されており、依頼者として安心して任せられるのは大手の強みと言えます。
但し、講師を選べない点、現場の実態からは離れた原理原則や杓子定規な内容で終わる可能性がある点は、弱みとして挙げられます。ニーズに合わせたカリキュラムの作成など、顧客ごとに柔軟な対応はあまり行われていないのが実態です。
一方、大手以外の研修会社(中小、個人事業主)は、講師自身の実績や専門性をもとに活動しています。大手では対応しきれないニーズにも柔軟に対応することで、独自性を見出しています。
尚、研修市場における大手の占有率は、全体の約30%というデータがあります。また、大手が受注した案件であっても、その後、大手から中小の研修会社へ再委託されているケースが多いのが実態です。(研修講師を抱えていない大手も多数存在するため)
見栄えの良いテキストであっても、講師の振る舞いや話し方によって、研修の成否は大きく左右されます。
大手や中小に関係なくさまざまな研修会社へ問い合わせをしながら、自社に合った講師を探す作業を根気強く続けていくことをお薦めします。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
クライアント情報│埼玉県産業振興公社様
公益財団法人 埼玉県産業振興公社
- 設立 1973年4月
- 本社 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目7番地5ソニックシティビル10階
- 事業 人材育成事業、経営支援事業、知的財産支援、販路開拓支援、創業支援、新技術・新製品の開発支援など
- URL ホームページを見る
埼玉県内の中小企業の振興を図る目的で設立された当公社は、Vision、 Mission、SIPC Valueから構成される「公社《経営理念》」を基盤として、埼玉県の経済と産業の発展に貢献してきました。
近年はデジタルトランスフォーメーションの必要性の高まりを受けて、デジタル技術の活用支援にも注力し、県内企業のDX推進を強力にサポートしています。
中小企業の未来を創造する信頼のパートナーとして、時代の変化をとらえながら企業の現場ニーズを踏まえた支援をワンストップかつスピーディーに展開する、県内企業を支える重要な役割を担う組織として注目されています。