アカウンティング講座事例 – 株式会社オカムラ様への提供内容と成果をご紹介します
【取組実績|第33回】

オカムラ様へのアカウンティング講座について、カリキュラムや研修の雰囲気をご紹介します
オフィス環境や商環境へ家具、収納用品、店舗用什器などを提供するグローバル企業、株式会社オカムラ様へ次世代リーダー研修内の一テーマとしてアカウンティング講座を実施しました。※前回開催の会計研修からのリピート依頼
将来を担う選抜された次世代リーダーを対象に、財務諸表の見方、財務分析の進め方、ケーススタディを通じて、業界内ポジショニングを理解いただくカリキュラムをご提供しました。
ディスカッションや発表の機会を設けたことで、より深く会計の知識やノウハウをインプットいただけたのではないかと思います。
※次世代リーダー研修は数か月にわたって実施されており、本講座は半日コースで実施しました

■ アカウンティング講座カリキュラム
- 財務三表の全体像
- キャッシュフロー計算書の見方
- 財務分析の進め方
- 財務諸表から特徴を読み解く
1.財務三表の全体像は、前回実施した会計研修の振り返りを中心に。2.キャッシュフロー計算書の見方、3.財務分析の進め方は、新たな知識やノウハウをインプットいただきました。
4.財務諸表から特徴を読み解くでは、自社の財務諸表、同業他社の有価証券報告書を参考に、財務分析を通じて自社のポジショニング、経営の優劣を評価いただきました。
各種指標の時系列分析、比較分析を行ったことで、定量的に現在の経営状況をイメージすることができたのではないかと思います。
財務分析は4つのアプローチで!数字や比率を使い、時系列と比較で評価する
財務分析とは何か、どうすればいいのか、しっかりと理解して取り組んでいる方は実は少ないのではないでしょうか。まずは財務分析の全体像を押さえた上で、目的、立場、手元にある情報をもとに進め方を考えなければなりません。
経営指標は多数あり、やみくもに計算しているだけでは何も導き出せません。どのように取り組めば有意義な回答を導き出せるか、将来に資する示唆を得られるかを考えてからスタートするのが肝要と言えるでしょう。
■ 財務分析で分かる経営状態
- 成長性
- 安全性
- 収益性
- 効率性 など

財務分析には、4つのアプローチがあります。
さまざまなアプローチを組み合わせて、経営の実態を把握していく作業になります。
■ 財務分析のアプローチ
- 実数を、時系列で分析する
- 実数を、他社と比較する、業界平均と比較する
- 比率や割合を、時系列で分析する
- 比率や割合を、他社と比較する、業界平均と比較する
実数とは、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書に掲載されている実際の数字です。比率や割合とは、利益率や純資産比率など、実数をもとに指標化した数字です。
これらを時系列で見ていくと、業績や経営の好不調のトレンドが分かります。また、同業他社や業界平均と比較することで、業界におけるポジショニングや優劣が分かります。
会社を取り巻くステークホルダーは、それぞれの見方によって会社を評価しています。そのため、目的や立場によって何を重視するのかは異なり、同じ数字を用いても、全く違った良し悪しの評価になります。
■ 財務分析のアプローチ
株主
- 稼ぐ力は高まっているか?
- 配当金として利益の還元はあるか?
経営陣
- 資産を効率的に活用しているか?
- 会社全体で成長しているか?
金融機関
- いくら融資できるか?
- しっかり返済されるか?
財務分析は、想像力が求められます。数字、比率、割合をどのように読み解き、将来の目標や行動に繋げていくかがポイントです。
- 現状は攻めのタイミングか、守りのタイミングか?
- 追い風が吹いているか、逆風を浴びているか?
数字を読む力、データをもとに考える力や判断する力を備えたビジネスパーソンを目指して、会計やファイナンスのリスキリングに取り組まれることをお薦めします。
現在注目されている経営指標、ROICとは?!

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を分析するための経営指標はさまざまある中で、ROIC(投下資本利益率)と呼ばれる経営指標が注目されています。言葉で表すと、投資に対するリターンの指標化という表現が分かりやすいでしょう。
■ ROICとは
- 出資者、債権者から調達した資金を活用して、どれだけ儲けられているかが分かる
- 資金調達(出資・融資)から、利益創出までの効率性が分かる
■ ROIC計算式
税引後営業利益(NOPAT:営業利益 *(1 – 実効税率)) / 投下資本(有利子負債+株主資本)* 100
投下する資本(出資者や債権者からの調達)は小さく、獲得する利益は大きくが理想の経営です。計算式に当てはめると、分子は大きく、分母は小さくが理想であり、ROICは高い方が評価されます。
最近は株主への還元を重視する企業が増えており、調達した資金で最適な利益を創り出せているかを説明しなければなりません。
資金の効率的な活用を示す指標として、ROICを重視する企業が増えてきています。
■ 会計研修のご相談は、ビズハウスへ
クライアント情報│株式会社オカムラ様

株式会社オカムラ
- 設立 1945年10月
- 本社 神奈川県横浜市西区北幸1丁目4番1号
- 事業 オフィス環境事業、商環境事業、物流システム事業、パワートレーン事業
- URL ホームページを見る
株式会社オカムラは、オフィス、教育施設、医療施設などを対象に、機能性と快適性を追求した働く空間の創造を提供するオフィス環境事業を主業務として活動しています。
その他にも、最適な店づくりを提案する商環境事業、ロジスティクスをトータルでサポートする物流システム事業など事業内容は多岐にわたり、M&Aを行いながら着実に業容を拡大してきました。
豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して社会に貢献することをミッションに、グローバルに展開する注目の企業です。