北海道圏域職員様へ、地域づくり研修を実施しました
【取組実績|第17回】
北海道圏域職員様への地域づくり研修について、カリキュラムの内容や研修の雰囲気をご紹介します
北海道内の市役所、町役場で働かれている20代から30代の方々を対象に、2日間コースで地域づくり研修を実施しました。
受講者は網走市、大空町、斜里町、清里町、小清水町からお集まりいただいた約30名で、同じ自治体で固まらないように配慮しながら、全6グループ、1日目と2日目は席次やグループメンバーを変更して対面形式にて執り行いました。
本研修のカリキュラムは日常の問題や課題、将来の地域や行政のあり方まで、自分の頭で考えて言語化し共有することをテーマに設計。インプットとアウトプットの時間を半々に調整しながら、コミュニケーションを促すディスカッションやワークを多く取り入れました。
道東地域の同じ悩みを持つ同世代として、横の繋がりを構築する機会になったのではないかと思います。
■ 地域づくり研修 カリキュラム
研修1日目
- 地方公共団体を取り巻く環境
- 情報の活かし方
- 現状を分析する
- 将来を設計する、行動計画を策定する
研修2日目
- 価値を創造する、提供する
- 発表・フィードバック
研修1日目は、現在の地方自治体を取り巻く環境について、実際のデータやご自身の感覚などの現状認識を共有しました。
また、地域づくりを進める際の3ステップ(現状分析、将来設計、行動計画)に関する取り組みやフレームワークを習得し、実際に自らの自治体の将来像を描いていただきました。 ※「地域づくりシート」にまとめる作業
研修2日目は、行政で働く一職員としての存在価値やこれからの働き方について、最適な思考法、価値を創造する行動を整理しました。また、前述の「地域づくりシート」をもとに、今後の将来像を発表いただきました。
コアコンピタンスと言える強みをもとにどのような地域にしたいか、一人ひとりが自由な発想で表現することをお願いしたこともあり、日常とは違った頭の使い方になったのではないかと思います。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
これまでの思考の枠に収まらないように!実現可能性は問わず、制限の無い自由な発想で
- できる、できないは考えない
- コアコンピタンスをもとに、発想を膨らませる
- 発想を自分の言葉で言語化する
地域づくりシートの作成は、特別な条件や制限を設けずに、頭を柔らかく自由な発想で取り組んでいただきました。その結果、この地域にしかない(この地域にしかできない)メッセージ性のあるテーマが挙がってきました。
モノ消費からコト消費、トキ消費へと変化している状況において、体験を軸にしたテーマが複数出てきたことは、現在の環境やニーズに合致したものだと思います。
■ 地域づくりテーマ
星空の中にある街
- 観光資源として、星空をより身近に感じてもらえるように
- 夜間の街灯、お店の蛍光看板など、光が空に向かないように
- SDGsやサスティナブルに取り組む企業とタイアップしてPR活動を
野鳥と暮らす街
- 湖に暮らす多種多様な鳥と、日常生活の中で一緒に暮らせるように
- エリアを選定し、その中では人間と鳥が一緒に住める仕組みと環境に
- カメラメーカーやバードウォッチングの愛好家などを巻き込み、街の日常を新しく創造する
首長の30歳定年制導入
- 若い世代が責任と権限を持ち、政治と行政を回せる仕組みに
- 人口減少に悩む中で、年齢層のターゲットを絞った地域づくり、街づくりに
- 若い世代の住みやすさ、働きやすさを追求した地域があっても面白いのではないか、という考えをベースに
自由に思考するには、情報やデータのインプットは必須です。言葉を知らなければ、的確に表現しアウトプットすることはできません。
この場所にしかない価値を、継続して提供できるように。
オンリーワンな自治体を目指して、取り組みと発信を続けて欲しいと思います。
クライアント情報
北海道圏域職員
- 対象 北海道網走市、大空町、斜里町、清里町、小清水町の在職5年以上の職員
- 場所 オホーツク・文化交流センター
各市町のホームページはこちら
※本研修は日本経営協会様からのご紹介、ならびにサポートを受けて実施しました