目次

  1. コロナ以前の働き方には戻らず、現在の働き方が常態化する世の中
  2. リモートワークの導入により表面化したメリットや効果、デメリットや問題点
  3. 先輩と後輩、上司と部下の関係性が希薄化し、知見やノウハウが伝承されない懸念
  4. これからの人材育成は、コミュニケーションスキル、数字を駆使するスキルの向上がキーワード

1.コロナ以前の働き方には戻らず、現在の働き方が常態化する世の中

本コラムを掲載した時点(2020年9月24日)において、新型コロナウイルスは一時期と比べて落ち着いた状況が続いています。GO TO キャンペーンもスタートし、人手も戻りつつありますが、今後も高い緊張感を持って「新しい生活」をしていかなければなりません。

ウィズコロナと呼ばれているように、感染をゼロにすることが目標では無く、いかに重傷者を増やさないか、いかに早く陽性者を見つけられるかが重要になりました。ワクチンと薬の完成が待ち遠しい状況ですが、今の私達は自分の身は自分で守ること、経済活動と日々の生活を上手に回していくことが求められています。

このコロナ禍において、「会社に行かないと仕事にならない」と信じられていたこれまでの働き方が、実際はリモートワークでも十分に機能すること、会社に集まらなくても業務を前に進められることが証明されました。今まさに、ビジネスパーソン一人ひとりの働き方、職場環境のあり方が大きく見直されています。

勿論、業種、業態によっては、どうしても対面でなければ進まない業務もあります。しかしながら、社会的なインパクトが大きかった今回の件をきっかけに、どういう働き方がより効率的か、さまざまな企業で試行錯誤が続いています。

ウィズコロナ、アフターコロナの働き方は、これまでのような商談のための出張、名刺交換や雑談をするための顧客訪問、社内の根回しや会議のための会議は無くなるでしょう。また、社員全員が一堂に会して、同じ時間に同じ場所で仕事をする意味が薄れたことで、オフィスの縮小、分散化が進められています。

今まさに、働き方の大転換が現在進行形で進んでいます。

自社にとって、そして自分自身にとって最適な働き方、心地よい職場環境はどういうものか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

2.リモートワークの導入により表面化したメリットや効果、デメリットや問題点

リモートワークの導入に伴い、働き方、仕事の価値の出し方は大きく変わりました。リモートワークのメリット、効果を享受する一方で、デメリットや問題も表面化してきています。新しい働き方が定着していく中で、問題、課題を一つひとつ解決していく必要があります。

■ リモートワークのメリット

  • 事務所スペースの削減、交通費の削減など、固定費の圧縮
  • 必要最小限の人数で仕事を回すことで、余計な雑務、根回し、時間合わせを削ぎ落とせる
  • プロジェクト単位、アウトプット単位による仕事の割り振り、役割分担、権限委譲ができる など

■ リモートワークで表面化したこと

  • 手を動かせる人、行動に移せる人、アウトプットを出せる人が明確になった
  • 期日の厳守、報連相の徹底、能動的なコミュニケーションなど、一人ひとりの仕事に対する意識と能力が明確になった
  • ムダな仕事、ムダな会議、ムダな稟議、ムダな決裁が明確になった など

3.先輩と後輩、上司と部下の関係性が希薄化し、知見やノウハウが伝承されない懸念

リモートワークの導入に伴い、特に人材育成、人材教育に関する問題、課題がクローズアップされています。職場環境を大きく変えている、変わっている中でどのように対応していくべきか、各企業が知恵を絞って取り組まなければなりません。

■ ウィズコロナ、アフターコロナの職場環境

  1. 質と量を伴ったアウトプットを提供できる知識、経験、スキルを持った人材でなければ、評価されない環境
  2. 顔を合わせて仕事をする機会が減少することで、職場の人間関係が希薄化し、伝統、習慣、知見、ノウハウが伝承されない環境

[1] 質と量を伴ったアウトプットを提供できなければ評価されない、仕事が回ってこない環境

これまでは「自分の時間を提供して対価を得る働き方」であったため、仕事内容やアウトプットの出来不出来はともかく、残業していると働いているように見られました。また、部長、課長などの肩書を持つことで発言権、決定権が与えられ、組織を誘導する力を持つことができました。

しかし、今後はリモートワークに伴い作業プロセスが見えにくくなることで、アウトプットのみを評価する環境になることが想定されます。実際に手を動かせる人、質と量を伴うアウトプットを作り出せる専門性を兼ね備えた人材が評価される環境になるでしょう。

本当の実力を備えて、且つ、実績を伴っていれば、肩書や年齢に関係なく仕事は依頼されるものです。これからは一人ひとりの存在価値が天秤にかけられる、とても厳しい競争環境に入ります。

[2] 職場の人間関係が希薄化し、伝統、習慣、知見、ノウハウが伝承されない環境

リモートワークによって精神的、物理的に人との距離が生じてしまうことで、阿吽の呼吸、師弟関係、信頼関係など、人と人との関係性の構築が難しくなり、引き継がせるべきものを伝えられない問題、課題が表面化してきました。

企業、組織、チームには、必ず理念、ビジョン、文化、伝統、習慣、知見、ノウハウは存在するものです。また、背中で見せる、動きで見せる職人芸、名人芸も数多くあると思います。このような経営の礎となるものを若い世代へ引き継がせることができなければ、企業の存続、将来の成長と発展は難しいでしょう。

伝承や引き継ぎは、テキストによるやり取り、オンラインによるコミュニケーションだけでできるものではありません。受ける側は、伝える側の熱量も含めて感じ取り、自分のものとして身に付けていく必要があります。

今後、協調性のある組織を構築するには、対面でコミュニケーションを取る場を意識的に設けることが重要になると思います。

4.これからの人材育成は、コミュニケーションスキル、数字を駆使するスキルの向上がキーワード

職場環境のあり方、一人ひとりの働き方、人材としての価値の出し方が変わりつつある状況において、時代に合った人材をどのように育成していけばいいのか、企業としての解を出さなければなりません。

人の成長が止まれば、企業の成長はストップしてしまいます。社会に大きな変化が生じている今、人材育成のあり方も再構築しなければならない、待ったなしの状況です。

■ ビズハウスが考える、これからの人材育成の解

  • 対人コミュニケーションスキルの向上
  • 数字を読み、数字で判断し、数字で表現するスキルの向上

コロナ前は毎日顔を合わせる機会があったため、人それぞれの個性が把握でき、信頼関係、人間関係は自然と醸成されました。しかし、今後はリモートワーク、WEB会議ツールの活用により、人と接する回数、時間が減少することで、コミュニケーションのすれ違いが起きる可能性が懸念されています。

すでに現状においても、直接会ったことがない方とチームを形成し、プロジェクトを進めていくことは常態化してきており、WEB会議、チャットなどのツールを介して仕事を進めるスキルが求められています。

そこで必要とされるのが、ツールを介しても正確に、的確に伝えられるロジカルコミュニケーションスキルです。

テキストによるコミュニケーション(文字によるやり取り)で一番気を付けなければいけないことは、「読み手の都合、主観によって内容を解釈される」ということです。曖昧に表現した文章は、相手の先入観、状況、感情により、相手都合で解釈されてしまいます。こちらの伝えたいことが正確に伝わらず、思いもよらない解釈をされてしまうケースも生じてしまいます。

  • 誰が読んでも同じ解釈ができるように
  • 数字を活用して、客観性を担保できるように

これからの対人コミュニケーションには、相手からの伝達事項を正確に理解して、適切な「返し」をできるスキルが求められます。解釈による齟齬が生じないように、客観的な事実やデータを用いたやりとりを心掛けましょう。

     

ビズハウスでは、コミュニケーションに関する研修、会計に関する研修をご提供しています。

カリキュラムの内容、難易度など、ご要望に応じてカスタマイズしておりますので、どうぞ気軽にお問い合わせください。

   

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