数字が持つ説得力!あのリーダーの説明は、なぜ相手に伝わり、理解と共感が得られるのか?
組織は、リーダーの器以上に大きくならない、リーダーの力量以上には伸びない
新型コロナウイルスの影響は、さまざまな業種、業界、地域に波及しています。そのインパクトは計り知れず、コロナ前とコロナ後で、日々の生活や企業活動は大きく変わると考えられています。本稿を掲載した時点(2020年5月7日現在)では、緊急事態宣言は解除されておらず、未だ収束の見通しは立っていません。
このような極めて厳しい環境において、リーダーの役割はとても重要だと感じている方は多いのではないでしょうか?
平時では、極論を言えば誰でもリーダーを担うことができます。それは、部下や後輩がこれまで通りを継続すれば、それなりに結果を残すことができるからです。また、少しずつのマイナーチェンジさえ行えば、リーダーとしてのパフォーマンスは発揮している、と評価されるでしょう。
一方、現在のような緊急事態においては、今まで通りの対応を続けていても事態を収束させることはできません。これまでと同様に多数決、全員のコンセンサスを得てから物事に取り組んでいては、時間はいくらあっても足りません。
強力なリーダーシップを発揮できる人材をトップに据えて、責任と権限を明確にして、スピードを重視した対策と行動を取らなければ、全体が沈没してしまいます。
今、政治、行政、そして会社のリーダーの思考、行動、発信するメッセージが注目されています。自分の周りにいるリーダーは、自分が納得し共感できる説明をされていますか?自分自身がリーダーである場合には、メンバーに対して十分な説明を果たしていますか?
感情に訴えかけるだけでは、相手からの理解、共感を得ることはできません。現状を正確に把握してタイムリーに共有し、未来に向けたメッセージを出し続けられる人材こそが、リーダーと呼ばれる存在なのです。
リーダーが発信するメッセージは、未来への指針、道筋、方向性として、受け手に刻まれることになるでしょう。
客観的な数字で示すことで、受け手の理解は深まり、やるべきことが定まり、覚悟ができる
以下の2つのメッセージ、どちらが胸に響きますか?
- もうちょっとで達成だ!気合いが足りない!もっと気合い入れて頑張れ!結果が出たら、褒美が出るかもしれないぞ!
- 現在の達成率は95%!あと1件の受注、4百万円の売上で目標達成だ!目標を達成すれば、10万円のボーナスを出す!
大多数のビジネスパーソンは、何がしかの目標が課せられています。その目標も、必ず数字で検証できる項目が入っているのが一般的ではないでしょうか。
気合い、根性だけで相手を鼓舞する、相手を納得させる時代は終わりました。
現在のビジネス社会では客観的な数字を用いて、論理的に相手に説明して共感を得ることが求められています。
2020年5月5日、大阪府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業と外出自粛の要請を解除する際の基準として、以下の3つの数字を設定しました。
- 新規陽性者における感染経路不明者 10人未満
- 陽性率 7%未満
- 重症病床の使用率 60%未満
これまで、いつになったら緊急事態宣言が解除されるのか、誰も分からない中で自粛を続けてきました。人の命を第一優先に考えるのは言うまでもありませんが、同時に、いつまでこの自粛生活を続ける必要があるのか、何をクリアすれば経済活動をスタートできるのか、誰もが知りたい状況でもあったのです。上記のように数字で示されたことで、将来への展望が少し開けたのではないでしょうか?
客観的で、分かり易い数字を基準として説明するのは、ビジネスの世界でも同様です。ビジネスであるが故に、売上高、利益、費用など、経営に直結する指標を活用することで、より共感を得ることができるでしょう。
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