ストレスは無くならない!上手なストレス予防とタイムリーな対策で、心身の負担を軽減する
【メンタルヘルスマネジメント|第4回】
新年度に入り、気候も和らぎ、心地よい季節となりました。入学、入社、異動、転勤などにより新しい生活がスタートし、新しい環境に適応しようと頑張っている方は多いのではないでしょうか?
環境に変化がない方も、新年度のソワソワした雰囲気は、何となく心持ちが落ち着かなくなるものかと思います。
ストレスを感じる環境、原因、感度は、人それぞれ異なります。ある人にとっては何でもない事柄が、ある人にとっては過大なストレスと感じていることは多々あります。
不調を感じた時は、勇気を持って立ち止まり、心と体をリセットする時間をつくりましょう。
■ ストレスが原因の症状とは
- 疲れやすい
- 気が晴れない
- やる気が出ない
- 常に緊張している
- 不安や心配が頭を離れない など
今回は、毎日の生活や働く環境においてストレスは無くならないことを理解し、ストレスと共生する考え方、心持ちについてお伝えします。
良好なメンタル状態を維持するために、日頃から予防と対策について考えておく
人間は感情を持った生き物であり、人間であれば誰にでも感情の浮き沈みはあるものです。
- 良いときもあれば、悪いときもある!
- ストレスは根絶できるものでは無い!
まずはこの2つを受け入れて、心の負荷を軽減させる予防と対策を日頃から考えましょう。自分に余裕がある状況であれば、他人に対して、会社や組織に対して、「与える側」としての取り組みを始めてみてください。
誰しも、良いリズムのとき、落ち込むタイミングはあります。
日頃から「与える側」で取り組んでいる人ほど、自分に何かあった際には、周りから多くのサポートが得られるでしょう。ギブアンドテイクの発想で、協力していくことが大切です。
■ 自分に対しての予防と対策
- 復元力を鍛える 不調から良好に戻すきっかけ、引き出しを持つ!
- 適度に休みを入れる 時には休み、心と体を充電する!
- ストレス感度を変える 過敏にならず、ストレスはあるものと考える!
- ストレス要因に手を打つ 原因を見つけて、解決する方向に向かわせる!
- 周りのサポートを受ける 自分も他人に与えて、自分も他人に甘える!
■ 他人に対しての予防と対策
- 関心を持つ
- 目的を共有する
- 約束は必ず守る
- 秘密は必ず守る
- 心地よい雰囲気を作る
仕事と生活の最適なバランスについて考える。自分が大切にしている人生軸を明らかにして、有限の時間を賢く使う
企業に正社員として勤務するビジネスパーソンは、週の半分以上の時間を仕事に費やしているのではないでしょうか。故に、仕事の充実は、人生の充実に直結すると言っても過言ではありません。
最近はワークライフバランスの浸透により、ライフの充実にも関心が集まっています。仕事と生活、どちらに重きを置いて毎日を過ごしていますか?
■ ワークライフバランスを上手に取るために考えること
- 意識の方向
- 時間の配分
- エネルギーの投入
仕事と生活、このバランスは人それぞれにあり、正解はありません。
但し、自分の軸を持たず、受動的な毎日では、張りが無く、内向き思考に陥ってしまいます。能動的に、ポジティブに毎日を過ごせるように、自分なりの軸、バランスを見つけ出してください。
仕事と生活のあり方を組み合わせた4つのタイプを参照に、現状認識と、将来設計をイメージしてみましょう。調和型、融合型で充実した毎日を過ごせるように、自分で一歩踏み出すことからスタートです。
■ 調和型|ワークライフバランスタイプ
- 仕事も生活も、全力で取り組む
- 仕事と生活を区分けして、仕事に求める軸と生活に求める軸を設ける
■ 融合型|ワークライフブレンドタイプ
- 仕事と生活を区分けなく、相乗的に活性化し合い、楽しむ
- 大切にしたい軸は、仕事と生活を同時に貫くように設ける
■ 分離型|ワークライフススプリットタイプ
- 仕事と生活を完全に分離して、仕事は労役であり、我慢するものとして取り組む
- 生活に楽しいこと、張りのあること、充実を求める
■ 乱雑型|ワークライフメシータイプ
- 仕事と生活がなし崩し的に混ざり合い、達成感、充実感が得られない
- 自分に意思が無く、他人からの指示通りに働かされ、疲れを引きずる
人生100年時代!自分の思い描いたキャリアで自己表現ができるように、ドンと構えて
日本は高齢化社会に入り、ビジネスパーソンとして働く(働かなければならない)期間は長期化する流れにあります。
心と体の健康が十分であれば、これまで培ってきた知識と経験で、より長く、充実したビジネス生活を送ることができるでしょう。充実した人生は、自ら掴み取っていく以外に方法はありません。
自己表現をするには、自分自身に力、スキルが無ければできません。いつも他人と比較する「勝ち負けのキャリア」ではなく、どうすれば自己表現ができるのか、自分なりのキャリアを設定して、目標を一つひとつ達成していきましょう。
一つの実績が自信になり、個性を持った表現に繋がるでしょう。
■ 自分なりのキャリア目線
- 泰然自若
- プロセスを楽しむ
■ 勝ち負けのキャリア目線
- 成長志向
- スピード、結果を重視
■ 諦めのキャリア目線
- 志向が無い、思考しない
- 時間にルーズで、自嘲的
目指すべき道が定まれば、後はその道を全力で駆け抜ける!但し、途中で心と体に休息とエネルギーを与えることも大切です。
毎日の生活で迷いが生じたり、心の不調を感じる際には、ぜひ本稿を読み返してみてください。
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【アーカイブ|メンタルヘルスマネジメント】
- 1|会社の成長は、社員一人ひとりの心と体の健康があってこそ!
- 2|ストレスが無いこともストレスになる!?最適なストレスレベルを把握する
- 3|適切な距離感、円滑な意思疎通に留意して、ハラスメントが生じない職場環境に