【アンガーマネジメント|第2回】

覚えておきたい!怒りの性質と傾向とは

怒りにはどのような性質、傾向があるのかを知っておくと、怒りを感じたときの抑え方、伝え方に反映することができます。怒りが周りに与える影響を把握できるように、アンガーマネージメントを上手に行えるように、怒りの特徴を理解しておく必要があります。

怒りの性質は、5つに整理できます。マイナス効果とプラス効果の両面があるため、怒りを発奮材料に、ポジティブな方向で使えるようになることが理想です。

■ 怒りの性質

怒りの感情は、周囲に伝染する

  • 楽しい、という気分を表現する人がいると、その場は明るくなる
  • 怒っている、イライラしている人がいると、その場はピリピリする

身近な対象ほど、怒りは強くなる

  • 長く一緒にいる相手に対して甘えが出てきて、コントロール出来るのではないか、と思い込んでしまう
  • 自分の期待通りにならないと、強い怒りをぶつけてしまう

高いところから、低いところに流れる

  • 怒りは、力関係が強い人から弱い人に伝わる
  • 職場、家庭、親子も同様の構造

怒りの矛先は、固定できない

  • 怒りを感じた対象以外に、怒りをぶつけてしまう

モチベーションになる

  • 怒りは強い感情であり、悲しみ、苦しみ、喜びよりも強いエネルギーを持っている
  • 怒りを発奮材料に、建設的に、ポジティブな方向に使う

一方、怒りの傾向は4つに整理できます。

必ずしも怒りを悪者にすべきではありませんが、4つの怒りの傾向はとても危険な状態です。

過剰な怒りで身を亡ぼすことが無いように、気を付けなければなりません。

■ 怒りの傾向

強度が高い

  • 怒ったときに自分でもコントロールが効かない状態は要注意
  • 怒りだしたら止まらなくなり、怒りを抑えられなくなってしまう

攻撃性を持つ

  • 怒るたびに暴力をふるい、言葉で相手を傷つけてしまう状態は要注意
  • 周りの物や、自分に対しても攻撃してしまう

頻度が高い

  • いろいろなことに怒りを感じ、いつも不機嫌に見える状態は要注意
  • 怒ることが習慣となり、過去の出来事から怒りを感じてしまう、思い出し怒りもしてしまう

持続性がある

  • 一度起こると、なかなか怒りが鎮まらない状態
  • 口をきかず、不機嫌な態度、恨みつらみを続けてしまう

怒りの性質、怒りの傾向で自分に当てはまる部分があった場合には、要改善です。

怒りは自分を守る防衛感情!怒りをエネルギーに変えて、行動のモチベーションに

人間を含めて、動物は必ず怒りの感情を備えています。さまざまな危機に直面したとき、心と体の安全を守るために、怒りは自然発生的に沸き起こります。

言い方を変えれば、怒りとは自分を守るための防衛システムとも言えるでしょう。

■ 身の回りの危機とは?!

  • 社会的な危機 : 悪評を流されたり、評判やブランドに傷を付けられる
  • 健康上の危機 : ワークライフバランスの欠如、数々のハラスメント
  • 人間関係の危機 : 信頼している人に裏切られる、努力が評価されない など

自分はいつ怒りを覚えるのか、その境界線、価値観の区分けを言語化した考え方が「べきの三重丸」です。

相手の言動が3つのゾーンのどこに該当するかによって、自分の反応や受け取り方は変わる、というものです。

■ べきの三重丸

  • OKゾーン : 自分の「~すべき」と同じゾーン
  • 許容ゾーン : 自分のコアビリーフ(譲れない価値観)からは外れているが、怒らないゾーン
  • NGゾーン : 相手を許せない、怒りが生まれるゾーン

各ゾーンの境界線を明確にして、事前に相手に伝えておくことがポイントです。

相手に対する理解があれば、相手の言動がNGゾーンに入ることを事前に回避できるかもしれません。また、NGゾーンに入った場合も、相手に対して境界線を越えたことをしっかりと怒ることが出来るからです。

いざという時に怒るべきか否かが明確になっていると、自分も相手も納得して怒る、怒られることができるでしょう。

また、イライラを減らすには、許容ゾーンを広げることが肝要です。許容ゾーンが広いほど、他人の「~すべき」を受け入れられる範囲は広いということです。

時々の気分や相手によって境界線を変えてしまうことが無いように。また、怒りを発生させないために、OKゾーンと許容ゾーンを広げる努力は続けていきましょう。

■ 研修のご相談は、ビズハウスへ

怒りはぶつけても、溜め込んでもダメ!上手にコミュニケーションできない人は、2つのタイプに分けられる

自分の気持ちを上手に伝えられない人は、相手を尊重しながら、自己主張することが苦手です。

怒りを相手にぶつけても、また、怒りを溜め込んでも、相手との関係性は悪くなるばかりです。

■ 気持ちを上手に伝えられない2タイプ

攻撃タイプ

  • 相手を押さえ込んで、自分の主張を押し通そうとする、威圧的、感情的なタイプ
  • 理詰めで追い込み、主張が通らないと八つ当たりする

受身タイプ

  • 自分を抑えて、相手を立て過ぎてしまい、我慢しがちなタイプ 
  • 主張しないために、相手の攻撃性を強めてしまう
  • 言い訳、言い損ない、言い切らずが続くと我慢の限界に達し、爆発してしまう

この2つのタイプには、共通点があります。

一つ目は、自信が無く、自己受容度が低いという点です。

受身タイプは、自分は何を言っても無意味だ、と自虐的な思考に陥ってしまいます。一方の攻撃タイプも自己受容度は低く、自信が無いために、相手を攻撃してしまうのです。

二つ目は、最終的に損をするという点です。

攻撃タイプは周囲から孤立し、受身タイプは相手から押し付けられることが多くなってしまいます。

自分の感情をコントロールして、相手に受け入れられる話し方に。

心持ち、語彙力、内容を整えて、アサーティブなコミュニケーションに努めましょう。

【アーカイブ|アンガーマネジメント】

Please follow and like us: