【取組実績|第23回】

部門長研修(第3回)の内容、受講者からいただいた感想をご紹介します

日立造船グループ・Hitz環境サービス株式会社様へ、全5回コースにてご依頼いただいた部門長研修の第3回を開催しました。全国から部門長、リーダーの方々にお集まりいただき、これまでと同様に対面形式で実施しました。

ビジネスパーソンは、より多くの利益獲得を目指して、日々切磋琢磨しています。営利企業で働く以上、利益が表す意味を理解していなければ、目指す目標や今後の行動が最適とは言えないものになってしまうかもしれません。

上手に組織を運営する、実務をマネジメントするには、数字を読む力や判断するノウハウは必要不可欠と言えます。

研修で会計スキルを習得!

本研修は、貸借対照表と損益計算書の基本構造を理解した上で、限界利益や損益分岐点の考え方と実務への活用法をインプットする機会に。また、業務改善の4つの行動はどのように数字に反映されるのかを実践するケーススタディを設けました。

  • 毎日の「行動」は、利益に繋がっているか?!
  • 毎回の「判断」は、利益に繋がっているか?!

本研修の学びや気付きを通じて、行動は数字で評価できることを実感できたのではないかと思います。

■ 部門長研修(第3回)カリキュラム

  1. 企業活動と財務諸表の関係
  2. 採算を見る眼を養う
  3. 改善が組織を強くする
  4. 改善の数値化
  5. グループ課題の進捗確認

企業経営、個人行動は数字で表せる!会計の知識やノウハウを実務で活用できるように

企業活動はすべて数字に表れる!

数字とは程遠い業務を担当するビジネスパーソンにとって、会計と聞くと苦手意識が先行してしまう方は多いのではないでしょうか。

会社を成長させるには売上を伸ばし、利益を獲得することが必要であるという想像はできるものの、それを実現させるための具体的な行動にまではなかなか結び付いていないように感じます。

■ 数字に関する問い掛け

  • 数字は得意か?
  • 数字で物事を判断しているか?
  • 日頃から数字を意識しているか?

企業活動にはさまざまな種類があり、それらの活動によって入金、あるいは出金という「お金の流れ」が生まれます。企業活動やお金の流れの結果が数字で掲載された資料が、決算書、財務諸表です。

本研修は、貸借対照表と損益計算書の基本構造を押さえることからスタートしました。

■ 財務諸表とは

  • 貸借対照表|ある一時点の資金調達、資金運用が掲載
  • 損益計算書|一年間の売上、費用、利益が掲載
  • キャッシュフロー計算書|一年間の入金、出金が掲載
損益分岐点を実務に活用する!

また、損益計算書の知識を実務で活用できるように、損益分岐点についての知見を深めていきました。

損益分岐点売上高とは、黒字にも赤字にもならない「利益がゼロの状態になる売上高」です。世の中の企業、事業、商品やサービスには必ず損益分岐点があるため、それらを個別に導き出すことができます。

「売上高-費用=0」が成立する売上高が損益分岐点売上高、と説明すれば分かりやすいかもしれません。

■ 損益分岐点売上高を導き出す

  1. コストを固定費、変動費に分類する
  2. 売上高から変動費を控除して、限界利益を計算する
  3. 限界利益と固定費が同額となる売上高が、損益分岐点売上高に

採算が取れるとはどのような意味なのか、利益の獲得にはどこをテコ入れすればいいのか、損益分岐点から把握することが可能です。その時々の状況に応じて、数字を根拠にした目標設定や取るべき行動を判断することができるようになります。

ビズハウスでは、会計を学び始めたら損益分岐点までインプットを進めることをお薦めしています。

現場でどのように活用していくか、イメージを膨らませる機会になったのではないかと思います。

■ 会計研修のご相談は、ビズハウスへ

業務改善は仕事の価値を高める手段!身近なことから徐々に広げて、継続して取り組めるように

業務改善は日常的に!

何のために改善するのか、その目的を明確しなければ、改善の効果を図ることはできません。改善とはあくまで手段であり、その行動が何に繋がるのかを明確に示す必要があります。

成長している企業は、日常から改善に取り組んでいる印象です。その内容は身近なこと、小さなこと、社員全員の積み重ねが大きな効果に結び付いています。

「不…」と感じる日常業務や職場環境は要改善という考え方で、改善のきっかけを探してみましょう。

■ 「不…」の言葉

  • 不毛
  • 不快
  • 不正
  • 不要
  • 不安定 など
協力して改善を!

改善するテーマが決まったら、4つの行動を組み合わせて改善に取り組みます。

ECRS(イクルス)と呼ばれる考え方で、最適な行動で最高の成果を出せるように、内容とタイミングを見極めて選択する必要があります。行動は一つでは無く、4つの行動を上手に組み合わせて取り組んでいきましょう。

■ 改善の4行動

  • 排除|目的、目標は何か、納得できる正当な理由がなければ排除
  • 結合|類似の作業や業務を結合し、集中化
  • 交換/代替|仕事のリズムを出すために入れ替えて、スピード化、適正化、効率化
  • 簡素化|一単位、一個人、一業務ごとにマイナスワン

実際に何を改善するか、そのテーマは会社や組織、個人によってさまざまです。動作、在庫、納期、工数、業務フロー、レイアウトなど「不…」と感じることを挙げていけば、多くの要改善ポイントが見つかるのではないでしょうか。

これらを一つひとつ丁寧に取り組み、成果を積み重ねることが組織を強くしていきます。一度始めた改善活動を気持ちよく続けられるように、会社はその環境を提供することが大切です。

  • 成功した改善事例は、標準化、ルール化して会社全体で共有を!
  • ルールから外れたら異常と判断して、再び発生しないように原因究明を!

本研修を通じて、改善の取り組み方、会社全体に与える影響を考える機会になったと思います。

クライアント情報

Hitz環境サービス株式会社

  • 設立 1966年8月
  • 本社 神奈川県川崎市川崎区南町1-1
  • 事業 環境ソリューション業、建設業
  • URL ホームページを見る

日立造船株式会社の100%子会社であるHitz環境サービス株式会社は、全国のごみ焼却施設、粗大ごみ施設、産業廃棄物処理施設の運営、維持管理、ならびに清掃施設工事などを主業務として活動しています。

特に運転管理、点検整備、清掃、分析では国内随一の実績を持ち、施設管理に必要な多様なサービスを提供しています。

脱炭素に向けて世界が動く中で、大手グループの信頼と実績を兼ね備えて、環境施設の運営と運転のプロフェッショナルとして先頭を走る注目の企業です。

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