【取組実績|第9回】

factoria様への会計研修について、カリキュラムの内容や研修の雰囲気をご紹介します

東京都杉並区西荻窪にある「factoria」は、多彩なバックグラウンドを持った老若男女が集まる場所として、HAM株式会社様が展開しているコワーキングスペースです。仕事をするだけのワークスペースではなく、勉強会、情報交換、ビジネスの受発注など、会員同士の交流が自発的に行われているのが特徴です。

本研修は、factoria様の会員の方々を対象に、会計の知識とノウハウの基礎力向上を目的としたカリキュラムを設計し、対面形式で実施しました。新型コロナウイルスの感染対策を徹底した上で、グループワークやディスカッションの機会も取り入れました。

■ 会計研修(基礎編)カリキュラム

  1. 企業活動と財務諸表の関係
  2. 損益計算書の基本構造
  3. 貸借対照表の基本構造
  4. 財務諸表から企業の特徴を読み解く

研修の後半、会計の基礎をインプットした後に、実在する企業の決算書をサンプルに財務内容を読み解きました。

日常のニュースが決算書に反映されていること、当該企業が置かれている経営状態などを知りながら、本研修の学びや気付きを再確認できたのではないかと思います。

成長しているか、利益を確保できているか、損益計算書で分かること

損益計算書には、「5つの利益」が掲載されています。それぞれの言葉の定義、並び順を理解しなければ、果たして成長できているのか、利益を確保できているのか、検証することはできません。

ビジネスパーソンにとって損益計算書の基礎知識を備えることはとても重要で、日常の多くの場面で活用することができます。

故に、肩書や業務内容に関係なく、5つの利益の見方と使い方は必ず覚えることを強調してお伝えしました。

■ 5つの利益

  • 売上総利益 商品力、サービスの付加価値が分かる
  • 営業利益 事業力、ビジネスモデルの強さが分かる
  • 経常利益 資金管理を含めた会社全体の収益力が分かる
  • 税引前当期純利益 税金を支払う前の一年間の利益が分かる
  • 当期純利益 税金を支払った後の一年間の純粋な利益が分かる

成長しているか、については金額で検証します。売上高や各種利益の金額が増えていれば「成長」、減っていれば「縮小」と認識できます。

利益を確保できているか、については利益率で検証します。利益率とは、売上高に対して何%の利益を計上できたかを示す比率で、知りたい利益率の利益を分子に、売上高を分母に計算すると算出できます。

■ 利益率を活用する際のポイント

  • どの利益率を重視するか?
  • 自社の利益率を何と比較するか?

これらのポイントは、各社、各経営者が考えて設定するものであり、正解はありません。自社の置かれたビジネス環境や現在の経営状況を定量的に把握するための基準として、重視する利益率の優先順位付けをお薦めしました。

今回の研修をきっかけに、「数字」「比率」を取り入れた、定量的な組織マネジメントに取り組んでもらえればと思います。

■ 会計研修のご相談は、ビズハウスへ

クライアント情報

コワーキングスペース factoria

  • 運営会社  株式会社HAM
  • 場所  東京都杉並区西荻北2-3-9 コメットビル6階
  • URL  ホームページを見る

factor(作る人、行う人)が集う場という意味で命名されたfactoriaは、2017年から同所にてコワーキングスペースを提供しています。会員の年齢層は30代から60代までと幅広く、経営者、NPO法人の代表、コンサルタントや士業の方など、属性は多岐に渡っています。

オンラインイベントの開催、写真・動画撮影など、月額料金の負担のみで同所を自由に活用することができます。また、業務提携や会員同士のハンズオンサポートなど、人的交流が活発に行われているのも特徴です。

人との繋がりを軸に、大手シェアオフィスには備えていない個性と人間味を体感できる、注目のコワーキングスペースです。

【アーカイブ|取組実績】

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