プロフェッショナルなビジネスパーソンとして、周りから信頼と協力を獲得するために大切なこと
約束は必ず守り、コミュニケーションは自分から!周りから評価されている人の共通点とは
研修講師という仕事柄、日本全国の自治体や一般企業へご訪問し、研修をご提供しています。
一般企業の場合には製造業からサービス業までと幅広く、階層は新入社員から役員まで、業務内容は営業、経理、人事、経営企画など多岐にわたる方々へ、さまざまなテーマの研修を実施してきました。
先方との打ち合わせの際に、うちは普通の会社だから、従業員に特別な特徴はないから、というワードが頻繁に出てきます。ご自身では気が付かなくても、第三者の立場から見ると、個性が色濃く出ている企業が大多数だと感じています。
各企業、各自治体は必ず何がしかの特徴を備えています。それぞれが持つ個性や違いは、強みとも弱みとも言えるものだと思います。
■ 相手を知る場面
- 問い合わせをいただいた際の初見のやり取り
- 営業、提案、フォローした際の反応、質問、フィードバック
- サービス提供時の感想、アンケートの回答 など
これまでに多くの企業と取引させていただきましたが、どのような業種や環境であれ、ビジネスパーソンとして評価されている方々には3つの共通点があると感じています。
一見すると当たり前のように感じるものではありますが、実はしっかりと完遂できている人は少ないのではないでしょうか。
果たしてご自分は実践できているか、継続できているかを問いかけてみてください。
■ 周りから評価されている人の共通点
- 約束を守る
- 時間を守る
- 人の話を傾聴する
当たり前のことを当たり前にできる、プロフェッショナルとして高いレベルを維持できるように
約束を守る、時間を守る、人の話を傾聴する。
これらを確実に実践、継続するには、それなりのエネルギーが必要です。
たとえ相手は自分にしてくれなくても、こちらは今まで通りの姿勢、行動を取り続けなければなりません。それゆえに、メンタルに多大なストレスがかかる振る舞いと言えるでしょう。
■ 約束を守る
大なり小なり、一度交わした約束を最後まで完遂することは、相手への敬意の表れです。期待に応える、信義を貫くという意味において、相手が誰であっても約束を反故することは決して許されるものではありません。
相手にしてはいけない人、という評価が一度でも下されてしまうと、それを覆すのには多大な時間とエネルギーが必要になります。
まずは仕事や職場における規則、習慣、ルールなど、それぞれの環境に根付いている約束をしっかりと守ることからスタートしましょう。その後、環境変化や顧客ニーズに合わせて、徐々に個性を発揮していきましょう。
■ 時間を守る
どんな時でも必ず遅刻する人は、少なからず存在します。そういう方には、周りに多大な迷惑をかけているという自覚はありません。
関係者の了承を得た時間や期限を平気で破るのは何が原因なのか、もはや聞く気にもなりません。時間は誰にでも平等であり、有限であることの理解が足りていないように思います。
- 決めたことは、守る
- 守れないことは、引き受けない
- 間に合わないときは、事前にお詫びと断りを入れる
これらはビジネスパーソンとして備えるべき必要最低限の常識であり、エチケットではないでしょうか。
■ 傾聴する
ビジネス社会にてアウトプットを創出するには、社内外の方々との協力、円滑なコミュニケーションは不可欠です。当事者同士が緊密な関係を構築できてこそ、有意義なアウトプットを生み出すことができます。
言い換えれば、どんなに優秀なビジネスパーソンであっても、自分一人では何も成し遂げることはできません。コミュニケーション能力の優劣がビジネスパーソンの価値に直結する、といっても過言ではないと思います。
人は自分の話を聞いてほしいという欲求を持っており、発信し続けることにより、その欲求は一定程度満たされます。しかしながら、全員が発信ばかりしていては、結論を導き出すことはできません。
コミュニケーションは、発信側と受信側が存在して成立します。
発信側と受信側が適宜入れ替わることで、両者のやり取りはより濃密なものになるでしょう。
他人の話を長時間聴くのは、意外に体力が必要です。ましてや、相手の伝えたい内容や真意を正確に汲み取るには、相当なエネルギーを消費することになります。
実は、ビジネスパーソンとして備えるべき能力は、人の話を聴く力、すなわち傾聴力であると言われています。
- 相手の話をよく聴くことからスタート
- 伝えられた内容を正確に理解して、自分の思いや考えを相手に伝える
- 相手と自分の相違点を明確にして、議論の着地点、最適なアウトプットを導き出す
コミュニケーションにお悩みの方は、まずは相手の話を聴くことからスタートしてみましょう。何がしかの新しい発見があり、相手も自分の話を聴いてくれることを実感できると思います。
ビズハウスがご提供する管理職研修、次世代リーダー研修などの上位層向けの研修でも、傾聴力を向上させることをお薦めしています。
人材育成に携わる研修講師は、3つの共通点はできて当たり前!ビジネスパーソンとして、お手本になれるように
研修講師は、人材育成に関わる職業です。人に見られる立場であることを自覚して、上記の3つの共通点は普段からできて当たり前に、お手本になるくらいでなければ、周りからの評価は獲得できません。
また、研修中は受講者の特徴や状況に対して、臨機応変な対応が求められます。変化を敏感に感じ取るアンテナは、常時稼働させておく必要があります。
研修をご検討されている企業、ご担当者の方は、実際に研修を依頼する際に、登壇予定の講師が「3つの共通点」を備えているかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。
言行一致を実践できている講師の研修は、間違いは無いと思います。