副業解禁!本業も副業も、真剣に取り組んだ先にあるものとは?何を目的にして、何からどのように始めるか、時間と対価から考察する
人手不足でも副業解禁?!副業を容認する企業が増えています
働き方改革の一環として、副業を容認する企業が増えてきました。2018年以降、会社側の理解、社員側の意欲、副業に取り組む環境の整備が進んだことにより、現在は業種、業態、会社規模に関係なく、副業を容認する流れが加速しています。
世の中の趨勢として、将来は副業が当たり前の時代になるのかもしれません。
その一方で、本業との向き合い方、会社に帰属することの意味、上司から学び部下を育成する人間の繋がりなど、改めて考えをまとめる機会は必須になるでしょう。
どの業界でも人手不足が叫ばれている中、知名度、ブランド、魅力を向上させて採用活動を有利に進められるように、社内環境の整備に力を入れる会社が増えています。しかしながら、そこには会社側の葛藤を透けて見ることができます。
■ 社内環境を整備する取り組み
- 就業時間を短くする
- 労働への対価になるべく応える
- 働きやすい仕組み、制度を導入する など
本業に力を入れてもらえるように環境を充実させているにもかかわらず、副業を容認しなければならないこの流れ…。
会社として副業を容認するには、目的の共有、目標の設定、そしてルールの制定は必須です。副業に没頭し心と体のバランスを壊してしまっては、元も子も有りません。
また、これまでインプットに費やしていた時間が無くなってしまっては、本業において価値を出し続けるのは難しくなってしまいます。
副業とは、会社側、社員側、双方の準備と覚悟が整ってからスタートすることができるものと考えましょう。
目的が無ければ、副業は失敗する
- なぜ副業を容認するのか?
- なぜ副業に取り組むのか?
いずれも副業の目的を問う質問です。
この質問に対して明確に答えられるかどうかで、目的の堅牢度を知ることができます。
■ 会社の本音
- 得た知見を本業に還元してほしい
- 自身を成長させる機会としてほしい
- 今以上の収入は副業から得てほしい など
■ 社員の本音
- 今以上の収入を得たい
- 知見を広げる機会にしたい
- 自分のやりたいことで勝負したい など
どちらにも明確なメリットを認識することできていれば、副業をスタートさせる環境は醸成されたと言えるでしょう。
双方で知恵を出し合い、進め方を整理していきましょう。
そもそも、副業に使える時間はどのくらい!?
1年間で副業に費やせる時間は、どのくらいありますか?
1年365日、時間にして8,760時間。時間の使い方は人それぞれですが、睡眠する時間、ご飯を食べる時間、家族と過ごす時間、自分一人の時間、仕事の時間、移動する時間、インプットする時間、考える時間、休む時間など、過ごし方の大枠はどの人も同様だと思います。
日々時間に追われて忙しく動き回っているビジネスパーソンに、果たして副業に費やす時間は残されているのでしょうか?
■ 副業に使える時間の探し方
- 週に何日、時間を作るのか?
- 朝、昼、夜、どこで時間を作るのか?
- 副業の時間を、これまでの生活から大きく逸脱しない程度に抑えられるか?
一度、自分は何に、どのくらい時間を使っているのか、日常を把握してみましょう。その中で、副業に取り組む時間を入れることは可能か、どのくらい副業に費やす時間を作れるかどうかを検証してみましょう。
時間は有限で、全員に平等です。
儲けることばかり考えていては、副業は成功しない!長続きしない!
副業に取り組むと、必ず何がしかの対価を得ることができます。代表的な対価は金銭ですが、人脈の広がり、知見の積み上げ、充実感など、対価の定義を決めるのは自分自身です。それら定義の中で、自分が得たい対価の優先順位を定めておきましょう。
尚、対価の優先順位を考える際のポイントは、儲けばかり考えていては、副業は失敗する、です。
本業では会社というインフラが整備された環境で、組織で勝負する仕組みがあります。それらを梃子に活動すれば、自分一人でも十分に価値を出し続けることはできるでしょう。
一方、副業は自分自身の素の力量が問われ、その評価がそのまま対価に反映されます。副業で儲けることを優先順位の上位に据えるのではなく、他の対価を求めた方が有意義に、そして長い期間副業に取り組めるでしょう。
本業から得ている収入を、時給換算してみてください。また、副業の対価で金銭を上位とするのであれば、本業の時間単価と副業の時間単価を比較してみましょう。
副業で本業と同程度の価値を創造することは、とても難しいことです。相手に金銭を求めるのであれば、副業にも真剣に向き合い、期待以上のアウトプットを提供する必要があります。
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本業も副業も、真剣に取り組んだ先にあるものとは?
副業だからといって、手を抜いてはいけません。
- 相手がいて、仕事がある
- 相手の満足があって、対価を得られる
そう考えれば、副業に対しても真摯な姿勢で、本業と同様に真剣に取り組まなければなりません。
■ できることを副業に!
自らの実績を積み上げることで、深みを出すことができます。
■ 副業で新しいことにチャレンジ!
自らの知識、経験に、幅を持たすことができます。
副業に取り組む目的、目標、期間を明確にして、一つひとつ実績を積み上げていきましょう。
目標を一つ達成できれば、次の副業へ。そして、最終的には本業に還元する。このような正のスパイラルで回すことができれば、充実した人生を歩むことができるはずです。