新入社員研修講評|見た目はバッチリ!素直さ、真面目さに計数意識を備えたビジネスパーソンに
【新入社員研修講評|2019年度】
今年度もさまざまな業種、業界からご依頼をいただきました
毎年4月の上旬から中旬にかけて、各社、新しく入社した新入社員向けの研修が実施されます。2019年度もさまざまな業種、業界の企業様よりご依頼をいただき、100名近くの初々しい新社会人と接することができました。
毎年この時期は、自分自身の新入社員時代を思い出すタイミングにもなります。
背筋が伸び、初心を新たに1年間頑張ろうという気持ちが内側から湧いてくるような感覚を持つのですが、皆さんはいかがでしょうか?
新入社員の特徴、ものの考え方や価値観は毎年異なります。新入社員研修に登壇していると、毎年こんなにも特徴が違ってくるのかという驚きとともに、毎年その違いを知れることをとても楽しみにしています。
以下、今年度の新入社員からはどのような印象を受けたか、感じたかを書いていきたいと思います。
あくまで一私見ではありますが、自社の新入社員との比較、また来年度の新入社員研修をご検討する際には、ぜひご参考ください。
見た目はバッチリ、社会人として求められるレベルには達している
服装、髪型、身だしなみなどの外見は、社会人として求められる最低限のマナー、エチケットには達している印象を受けました。
新入社員研修では、「身だしなみ」について時間を割り当てていますが、ここ数年、身だしなみに関する指摘は減ってきています。恐らく、大学(または、専門学校や高校など)の就職課がしっかりと指導している成果の表れではないかと推測しています。
自己満足のオシャレではなく、相手基準の身だしなみが、社会人としてのルール、マナーの原則です。
素直で真面目なタイプが多い
2019年度は、とても素直に、真面目に、真剣に研修を受講し、何事も吸収する意欲を持った人が多い印象を受けました。
グループワークではメンバー全員が満遍なく発言の機会があるよう、全員が無意識のうちに譲り合うなどチームワークを形成する力も持っており、真っ直ぐでとてもいい人材が集まった年次だと感じました。
一方で、あえて仲間とは逆張りをする、仲間のペースを乱す、一匹狼のような元気のよい人材(!?)がおらず、少々スパイスが効いた人材を欲してしまったのも事実です。
年次全体として小さくまとまってしまわないように、発散を促していく必要があると思います。
■ 研修のご相談は、ビズハウスへ
将来、何をやりたいかを明確に
大学、専門学校などで学部の種類が増えたことによる影響からか、会計知識を習得する機会が減っているためか、数字に対する意識が乏しく、利益を出すことの大切さを理解しきれていない人が多い印象を受けました。自分の仕事が利益に繋がるか否かを考えない(考えられない)人材になりそうな懸念を持ちました。
また、会社に入った後、何をしたいのかが明確にイメージできていない人も多く見受けられました。会社からやらされる、指示されることが当然だと考えているフシがあります。
- やる気はあるが、具体的にどんな仕事に就きたいのかがイメージできていない
- 希望する部署、職種が無く、会社に入社できたことがゴールだと思っている
仕事は能動的に動かなければいけないこと、決して受け身にはならないことを徹底して理解させることが必要だと思います。
人材を、人財として育てる
自分とは違う人間を一人前の人財として育てるには、相応のエネルギーと根気、そして時間が必要です。新入社員が配属された部署の上司、先輩がどれだけ育成に力を入れるかによって、その後の成長は大きく変わってくるでしょう。
そう考えると、新入社員の面倒を見る若手層、中堅層の底上げも必須となります。
- 組織の贅肉を削ぎ、筋肉質に変える
- 各階層への研修も並行して実施し、会社全体で一人ひとりを人財として育て上げる
このような姿勢と取り組みを継続できれば、同業他社にも決して負けない、力強い人材が集まった会社、組織、チームになれるでしょう。